先日『北欧、暮らしの道具店』のYouTube番組『あさってのモノサシ』を観た。半年に1回くらいのペースで配信される、トーク・ドキュメンタリー番組。
『北欧、暮らしの道具店』の店長である佐藤友子さん(40代後半)が、たぶん本人の憧れの人のお家を訪問して“喋って・密着して・考える”という趣旨の番組である。
わたしにとっては、気さくでフレンドリーな佐藤店長という人が、わたしの代わりに好きな人に会いに行ってくれる好都合な番組なのである。
前回(昨年の秋)は、神戸六甲在住の料理家・随筆家である高山なおみさんを訪ねる篇だった。
佐藤さんは日頃からなおみちゃんの本『日々ごはん』を読んでいて、情報を持っての「初めまして♡」だから、ドキドキ緊張感&会えてうれしい感にあふれていた。そんな佐藤さんを、なおみちゃんも受け入れないはずがない。とたんに仲良し。
買い物(FARMSTANDなど)、料理、食事、と2日間共にする…そんな様子が観られるなんて、ねえ⁉…何回も見返すことができる興味深い動画であった。
そして今回なんと!佐藤店長は、作家の小川糸さんの山小屋を訪ねると言う!グッジョブ!わたしは「ヒャッホ~ウ♪」という気持ち。
配信と同時に観たわよ~!
動く糸さんを見るのは…久しぶりだなぁ。NHK『心おどる、あの人の台所』以来かな。文庫本の『いとしきもの』は、写真がふんだんに載っていて素敵な本だった。小説家だけれど、暮らしぶりは雑誌でもよく取り上げられている。
今回の動画は、1時間20分以上もあったから、たっぷり糸さんを満喫した感じ。
先ず、目に入ったのが糸さんの山小屋での普段着スタイル。あっバラクラバ!この冬、わたしが毎日愛用した無印のバラクラバを糸さんも使っていた。「やっぱりな…!」という確固たる思い。糸さんのはアイボリー色だった(わたしは黒)。似合ってた。

もし、わたしから糸さんにオススメできるアイテムがあるとしたら…『ぺチパンツ』だな。もう履いてらっしゃるかもしれないけれど。
そんな感じでおこがましいが…共通点がいたるところにあって、共感の嵐なのよ。
~家事や料理、畑仕事は「大人のおままごと」~
子どもの頃の…あの実験感や楽しさ、ちまちま感を“おままごと”と言い表しているところ。わたしも、“じょうずじゃないけど楽しいからやっている…”というところがある。
~子どもの頃から好きな物はずっと好き~
糸さんはランドセルにバスケット(カゴ)を持って学校に行っていたそう。わかる~。
わたしも母に買い与えられた取っ手のついた蓋付きのバスケットを愛用していて、家の中では宝物入れ、外出の時はリカちゃんを入れたりお菓子を入れたりして持ち歩いていた。
50年経った今もあって…刺繡道具入れにしている。⤵

蓋の蝶つがい部分が壊れて、1度は捨てようかとも思ったけれど…。愛着がありすぎて下の部分だけでも使うことに。
~ドイツのWECKの瓶を愛用~
わたしはジャムの保存とかだけど、糸さんはあちこちで使っていらして(砂糖も塩も)。なので、この前買い足したんだった。何かの空き瓶の使い回しは止めて、どれもWECKにしようと思ってね。⤵

イチゴのマークが可愛いし、蓋もガラスなのが良い。値段も手頃でサイズも豊富。
~友達~
糸さんは、自分が気に入った物だけを持って暮らしていて、それらを「動かない友達」と言っていた。お気に入りの本も音楽も、「友達」と。暮らしの雑貨を扱うところの佐藤さんも「うんうん」と頻りに頷いていたけれど、わたしもそう…。
それら(友達)は、わたしをとても豊かな気持ちにしてくれる存在。そう…逆に言うと、わたしの心を豊かにしてくれるのが、ほんとうの友達だと思う。
糸さんをはじめ、なおみちゃんにしても浜省にしても風さんにしても、生身の存在は遠い人…知らない人だけれど、作品などを通してわたしの中に入った時点で、わたしの「友達」扱いになっている。それは誰しもそうだろうよ?
~母~
糸さんは、山小屋暮らしに至る前に両親との死別や離婚があったそうだ。それは糸さんが書く作品(文章)で知っていたけれど、今回の対談の中でも確執のあった母親の死を語っていた。嫌いなのか好きなのか…死別してもなお母親のことを考えてしまう…。「今はいっしょにいる」と言う感覚も、よくわかる。
わたしのことで言うと、亡き母はわたしの中に吸収されて、もう神経を逆なでるようなことは言わない、しない“おとなしい良い子”のような存在となっている。
2年前、みのちゃんに信州旅行に連れて行ってもらったのは、山小屋暮らしの糸さんを思う時…とても役に立つ。観光はしなかったが、自然の中でももちゃん散歩をしたおかげで、信州の風景や空気感がわかるのだ。『百聞は一見に如かず』であるから、旅行はした方がいい。
『テラス蓼科』のコテージ。夜中…鹿が来た。

広大な森林の中の散歩。部屋のカードキーを落とした…。

みの・ももちゃんが後で探して拾ってくれた…。

今回の配信番組を観て、糸さんの山小屋暮らしに憧れる方は多いと思う。薪ストーブ「ムッティ」とかね…素敵よね。
でも、わたしは山小屋暮らし・山の自然は…もういいんだ。たったの10年余りだけど…四国の田舎の山・川・森のサバイバルな環境が、わたしを造ったのだもの。
それでも糸さんは、わたしが生きていく指針となる存在のひとりである。


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