フェスティバルホールの名物は、何と言っても正面玄関にあるレッドカーペットの大階段。
19歳の時に初めて訪れた時「ここ歩いていいの⁈」と戸惑った…くらい絢爛豪華。
気分が上がる。

横にエスカレーターもあるけれど、人々は階段を上りたくなる。
5時開場。座席券を発行してもらって興奮とともになだれ込む。
1階の中央の席だ。
これは当日オフィシャルで配布された画像だけど、わたしの席はちょうどこの目線。⤵

画像でもわかるように浜省ファンの年齢層は高く、50代~60代がメインだ。自分もそうなのに、毎回苦笑いしてしまう…。
男女の比率は半々。みんな(普段は着ないだろうに)頑張って浜省Tシャツを着用。わたしのように過去のツアーのTシャツの人も多い。
自分の席にたどり着くと、隣はおば様(失礼…おねえ様)方2人だった。60代後半かな。なにやらコソコソおしゃべりをしている。聞き耳をたてると「…くっさいおっさんが近くやったらどうしよう…」などと言って笑っているのだった。その後、わたしに気づいてニコッとした。
開演までの1時間はワクワクドキドキの時間。
わたしは鼻炎のせいで頭痛がするので薬を飲み、持ってきたフィナンシェを1個パクパクッと食べた。糖も摂取して体調を万全にしておかなければ。
隣のおねえ様のひとりが席を外し、するともうひとりのおねえ様が話しかけてきた。「おひとり?」
「はい、今回はひとり」「ファーストも行ったの?」「いえいえセカンドでやっとチケットが取れたんです」「やっぱりねぇ…!」
話を聞き進めると…おねえ様方は三重県から来ていて、あちこち複数応募したけども全落ち…やっとのことで当選したのが大阪フェスティバルだったそう。ふたりは、なんとファンクラブ歴40年の猛者(もさ)なのであった。わたしだってファン歴では負けない…けど、ファンクラブ歴は10年に満たないのだ…。
興味津々「昔のファンクラブイベントってどんな?」と聞くと「ファンミーティング。省吾は来ない」って言ってた。会報は手書きの時代、とも。へええ~。
お二人は遠征もかなりしていて、絶壁の観覧席の『さいたまスーパーアリーナ』も行ったことがあるし、コロナ禍の武道館ライブも。「ええ!あの雪の日?」と聞くと「次の日だったからセーフ」なんて言ってた。あの伝説の渚園も行ったらしいから!相当な追っかけぶりだ。「すごいなあ!」「すごいなあ!」とわたし。
気をよくしたおねえ様方は、持参の浜省グッズを披露し始めた。「見て見て」と。浜省トートバッグには裏地がカスタムされていた。小っちゃい手作り袋に浜省メジャーを入れていたり。それには「?」と思ったけど、ハンカチやボールペンなど「これもこれも」と見せてくれた。その都度「わはは!」と笑ってしまったが、浜省愛が健気で可愛いでないの…。

わたしの左隣がおっさんだったので…気持ちおねえ様方の方に身を寄せた。
そうこうしていたら時間になり、照明が落とされ暗くなった。いよいよだ!
浜省が「Yeah~‼‼ 大阪!」と叫んだ。
浜田省吾 降臨。

うわあ……かっけぇ……。鍛えて絞られた体型。
爆音とともに『MAIN STREET』!
うおおおおおお~~‼ 総立ちのおっさんおばちゃん達は、一瞬にして10代20代に変身した。
魔法だ。
この魔法をかけられるために、皆こうして毎回集うのだ。
つづく。


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