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自然界の瑠璃色

暮らしのこと

 5月17日、日曜日の朝。

 朝食のパパが、ボ~ッと観ているのは、NHK『さわやか自然百景』。

日本各地の自然の映像に癒される…チルい番組だ。“チルい”って風さんが使っていた言葉。

画面の中で鳥や小動物がちょろちょろすると、ちびちゃんもまん丸目玉で釘付けとなる。⤵

わたしも『自然百景』観たいけれど、朝はあれこれ忙しくて…座ってられない。

…ん?鳥の“オオルリ”がどうのこうのと言っている。わたしは家事の手をハタと止めた。

青い鳥…ルリ? わたしは“ルリの卵”を見たことがあるのよ…!

あれは小学生の頃。…場所は家の近くを流れる川。

川と言っても…そんじょそこらの川ではないわ。清流・四万十川の上流だから、渓谷のような場所。“4万と10の小さな川で作られた四万十川”なので、そのうちの1つの川(流れ)だ。

そこは、わたしの遊び場だった。裸足になって冷たい水に入ったり、小魚や沢ガニを捕まえたり、おままごとをしたり。特にままごとが楽しくて、中学に入る頃までしてた記憶…。

ちなみに(当時の)田舎の子どもは、川で溺れたり流されたり等の心配はされない。マムシも普通にそこらへんにいたけれども。サバイバルな暮らしで“自分の身は自分で守る”感じだった。

ある日ある時、険しいゴツゴツとした川岸をひとり歩いていた…ら、自分の目の高さの岩の隙間に鳥の巣があった。覗いてみると繊細な巣の中に、なんと小さな青い卵が3つ4つ。青い…卵?こんなの見たことない。

神秘的な…青い卵のことを父親に聞くと「それはルリ」だと言う。ルリ?瑠璃?

今になって調べたら…たぶん“ルリビタキ”だったようだ。⤵ (写真をお借りして。)

父親は猟が趣味なので、山や川、鳥や獣…そういうことに詳しい(サバイバルな暮らしの暴君)。父は「ルリの巣は人間に見られるのを嫌がるから見てはダメ」と言った。

…そう言われたけれど、気になって後日もう1度その場所に行ってみた…ら、巣はそのままにして青い卵は1個も無かった。「わたしが見たから…親鳥が気づいて引っ越したんだ」って思った。ガックリと罪悪感を抱いて…そのまま忘れていたのだけれど。

パパにそう話すと「ヘビに食べられたんよ」と言う。ああ、そうだな、今になって考えると…きっとそうだわ…納得。

ついでに、「青いカミキリムシも、わたし見たことがある!」と、パパに言う。

パパはバッグに飲み物やミニ弁当を詰めながら「もう行くよ~」なんて言っている。でも、わたしのおしゃべりは止まらない。

あれは…あいつは…風呂炊き用の薪を積んだ場所にいたのよ…。

茶色い薪木に鮮やかな青(ターコイズブルー)が目立って、凄く違和感だった!ターコイズブルーに黒いドット。「きれい!」と思うと同時にゾッと身震いしたのだ。

ほら!こいつ。写真をお借りして。⤵ 

「ルリボシカミキリ」だそう。やっぱり“瑠璃”なんだな。瑠璃色の地球には瑠璃色の生物が存在するのだなあ…。

「気色悪ィ!」と言ってパパは出勤。パパだって田舎育ちのくせに~。

ほぼ同郷(四国)の、モグライダーの芝さんは「田舎は茶色と緑色しかない!」って…それに同感したけれど、目を凝らせば細部に宝石のような色があるのも事実。

父親が鉄砲で仕留めた…可哀想なキジやヤマドリの羽は見事に美しかったし、釣ったヤマメの柄も美しかった。(それらを食べて育ったわたしだ。)

輝くタマムシも見たことがあるし、赤いカラスウリも。毒々しい赤い実も青い実も。神秘的で…妖艶で…畏怖の念を抱くような。

自然界の色は全て美しい。

今住んでいる此処は、田舎ではないけれど山?も川も一応あって自然は割とある土地。四国の田舎ほどきれいではないが…。

…道端の花を摘んでももちゃんに。

ももちゃんには、自然の草花が似合うと思ってね。

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