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サバイバルな暮らし

わたしのこと

 昨日、田舎の話を思い出し書いたので、他の事も記しておこうと思う。

…ちなみにわたしは大阪の堺市生まれで、7歳の夏までいわゆる都会で過ごしていた…が、親が定住せず…大阪内あちこちを転々。挙句の果てに故郷Uターンを企て、そこから(わたし小学1年生の2学期から)ド田舎での暮らしを始めた。落ち着きのない親に振り回された…この経歴を承知しておいてほしい。

同郷であるパパは、生まれた時から田舎の環境だけれど、村の中心部(役場とかある場所)だから、さほどサバイバルではなかったのかも?しれないな。

パパの家の近くの川。(3年前)上流と比べて、川幅がある中流。⤵

けれど、わたしが移り住んだのは中心部からもっともっと険しい山奥…そこでの暮らしは、まず生き物との共存だった。あらゆる虫・爬虫類・鳥・獣…。

パーマで巻き髪の“泣き虫メルヘン”のような都会っ子が、親の都合でいきなりサバイバルな暮らしとなったカルチャーショックは、それはそれは計り知れないものであった。

●ガマガエルの復讐

 夏は川で遊ぶのが常だった。兄者や年上の従兄弟はガンメン(水中メガネ)とチャッスン(銛)を装備して魚獲りをする。上流に向かって岩を伝い歩きしながら、ざぶざぶ水の流れを歩きながら、魚がいそうな岩の下に潜ってチャッスンで突くのだ。

手下のわたしは金魚のフンのように付いて行くだけ。せいぜい獲れた魚をネコヤナギの枝に刺して持っている係。

上流に行けば行くほど木々が鬱蒼とし薄暗く…湿った岩は苔むして足元もヌルヌル滑り…とても険しい。付いて行くのがやっとなわたしは、苔むした岩にしがみつきながらようよう歩き進んだ。

岩のくぼみに手をかけた時、ぐにょっと何かを掴んだ…それは両手に乗せる程の大きなガマガエルで、ぴょ~んドボン!と水の中に飛び込んだ。「ぎゃあっ」と叫ぶ。ガマガエルを触ってしまったショックと言ったら!

それでも兄者や従兄弟(いとこ)はどんどん先に行ってしまうから…付いて行くしかない。泣いても最後まで付いて行くしか逃げようがないのだ。

そんな過酷な遊びで疲れ果て…夜はぐっすり眠っていたであろう。目が覚めた翌朝、とんでもないことが起きていたことを知る。

わたしが枕元に置いていた大事なシール帳(マンガの付録)が無い!サバイバル暴君の父親に聞くと、「夜中、ゴタ(ガマガエル)が来てそこにあったモノで掴んで窓から放り投げた」と言うのだ。

なんてことだ。わたしが驚かせたガマガエルが復讐に来た?ええ?ちょっと触っただけじゃん。

でも、それは初めてのことではなかった。近くで遭遇したガマガエルを兄者がツンツンいじめたり(おしっこをかけたり…は、してないと思うんだけど)した翌日、決まって奴らは玄関先に来ていた。夜中のそのそ這って歩いて…やって来るのだ。何をしに?

●沢ガニの逆襲

 サバイバル暴君(父親)が川釣りに飽き足らず、海釣りにハマった時期があった。海は遠いので夜中に出発する。自分の趣味においては熱心なのだ。

前日に暴君は、家の近辺に生息している沢ガニを炭ばさみでバケツいっぱいに捕獲した。それをぐじゃぐじゃに潰して“撒き餌”にしたのだ。ううう、暴君である。

朝、目を覚ますと、日光に当たる静かな家の畳の上は…動く沢ガニでいっぱいだった。玄関の木戸の隙間から次々と入って来るのだった。仲間を殺られた復讐に、皆がこぞって。

たぶん彼らに“復讐”とかの概念があるわけではないだろう。が、「やられたらやり返す」「脅(おびや)かされたら脅かす」という野生の習性が備わっているのではないか…と思う。

「生存する」ため、「防衛する」ため、黙って見過ごすわけにはいかないのだ。

そして互いに「共存する」ために。

こうしてわたしは、終いにはヘビの尻尾を掴んで振り回すほど逞しく成長していくのである。

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