先日、ねこの爪切りの話をしたが、歯磨きもまた厄介である。
ねこ達の歯磨きはお手上げ状態なので、ねこドッグ(健康診断)の時に引っかかったら、歯垢除去の対処をしなければならないだろう。
ももちゃんの歯磨きは、みのちゃんとふたりがかりでないと無理な上に、なかなかちゃんと出来ないのが現状だ。
なので、みのちゃんは「歯磨きガム」を与えている。
牛皮で出来ているらしく、骨のような見た目で、そして骨のように固い。
それを与えられるとももちゃんは、両手で挟んで持ち、顔を斜めにして「クッチャクッチャ、クッチャクッチャ」かじり始める。
そのガムは、ミルクの味がするらしい。
固いので、いつまでもいつまでも「クッチャクッチャ、クッチャクッチャ」している。
何気にそこを、ねこが通りすがると…「ももの骨!取るな!」とばかりに蹴散らしたりしているが…。
ねこ達はそのような物に興味はない。
なかなか完食は出来ないので、どうやらクチャクチャが嫌になったようだ。
ももちゃんはベッドの上に乗り、シーツを掘って埋めようとしている。
海岸の砂浜を掘る時の「カッカッカッカッカッカッ」という高速前足の動きだ。
…シーツが破れてしまう。
代わりにクッションを置いていい感じで隠してやった。
いつも食べきれないけど、誰かに取られるのだけはイヤなももちゃんなのだ。

先日、こんなことがあった。
わたしがみのちゃんベッドで、そろそろ寝ようと横になっていたら、ももちゃんがわたしの隣で寝転んで歯磨きガムを「クッチャクッチャ」し始めた。
寝る前の歯磨きに与えたのだろう、みのちゃんもベッド脇で見守っている。
「クッチャクッチャ、クッチャクッチャ」よだれが…シーツにしたたる…。
わたしはシーツのよだれを右手で、サッとぬぐったその時!
「ガルゥ!」と牙をむいたももちゃん。
嚙みつかれた!…と思ったが。かろうじてセーフだった。
「びっくりしたあー!」とプレートが入った手術待ちの右手をさする。
すると何を思ったかみのちゃんがガムを取り上げようとした。
「ガルガルゥ!!」
みのちゃんは、びっくりまなこで私を見る。
左手を押さえている。
一瞬の事だったが、みのちゃんはももちゃんに嚙みつかれた。
そのことが相当ショックだったようで、みのちゃんは、「ママ、痛い痛いよ~、もっちに嚙まれて痛い痛いよ~」とももちゃんに言っていた。
しつこくしつこく治るまで言っていた。
「ママ、痛い痛いよ~…」
知らんぷりのももちゃん。

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