先日、Netflixの映画を2本観た。
「フォルトゥナの瞳」を選んだのは、何年か前の上映時に、ロケ地が神戸と聞いていたから。
神戸のどこをどんな風に撮影したのだろう、と興味を持っていたからだ。
はじめの映像に「原作 百田尚樹」と流れた。
わたしは「え!これ百田尚樹なん?」と眉をひそめた。
恋愛ものの映画だとばかり、勝手に思っていたのだ。
恋愛ものの映画もそんなに好きではないのに、百田さんだって?どうするわたし?と混乱した。
…わたしは百田尚樹が漠然と苦手なのだ。
百田氏を、テレビの「そこまで言って委員会」だったかで見た覚えがあって、風ぼうも話し方も個人的に拒絶反応を起こした。
百田尚樹と言えば「永遠の0」である。
岡田准一主演の戦争映画。
日本アカデミー賞をもらって多くの人が観て話題になった映画だから、気にはなるものの観るのを拒み続けていた、わたしにとって気の重たい映画である。
そう、百田氏原作だから観たくないのだ。
なのに不意を突いて、あろうことか百田尚樹原作の「フォルトゥナの瞳」を観ることになろうとは…。
観ました。
きっと原作の本を読んだ方が面白いんだろうな(読むつもりないけど)、映像化には無理があるな、という感想。
まあ、ロケ地の確認が目的だったので。(あそこやあそこで撮影されていた~)
次に、わたしは何を思ったか…百田氏つながりで「永遠の0」に手を出すことにした。
テレビ放送された時も、わたしは録画をしているにもかかわらず観ることをしなかった、気になるのに拒絶していた映画を遂に…とうとう。
観ました。
くやしいが、面白かった。
百田氏のことをよく知らないのに、漠然と「嫌い」なのは良くないと思ってググってみたら。
百田さんって「探偵ナイトスクープ」の構成作家を25年以上も務めていたらしい。ふ~ん。
百田さんが関わっていた期間は確かにナイトスクープが特別に面白かった時代だ。
一般人のちっぽけでしょうもない、ある意味恥ずかしい話(依頼)を、こんな風に面白く、時には感動的に仕上げるところが「すごいな、ナイトスクープ」と感じていたものだ。
毎週楽しみに観ていた…。
今現在は、録画をセットしてパパが毎回観ている。
わたしは時代のせいもあるのか、あまり観なくなった。
「ナイトスクープの黄金期」を引き継いで、今も番組を作っているのだろうけれど…。
やっぱり百田氏は、人々を惹きつける作品を作るのに優れた作家なのだろうと思った。
そう、「作るのが上手いのだ」と思った。(ちょっと嫌味)
映画「永遠の0」は素直に面白かった、というのがわたしの感想だ。
涙が出る映画だと思うが、わたしは1滴も流さなかったのは「わたしは、だまされへんで」という気持ちがあったからだ。
百田氏を苦手と思う気持ちは、変わらないのは仕方がない。
映画の見過ぎのせいか、めばちこができてイターイ。(めばちこ=ものもらい)
鏡を見ると、大泣きして泣き腫らしたような目になっている。
よく泣くわたしではあるが…。
映画観ても泣いてないし、このところ泣いてないので、ご心配なく。

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