21歳の時、画材屋さんでアルバイトをした。
デザインの学校に通っていた時に、毎日のように通ったお店。
梅田の阪急三番街の地下にあるその店の中に入ると、絵の具などの画材の独特な匂いがした。
とても愛着のある匂い。
従業員は、店長をはじめ4人がおじさんの年齢で(40代~)、30歳くらいのお兄さんが5人とお姉さんが1人、わたしを含め20歳代の男女が6人ほど、であった。
わたしが客として利用している時、学生が「店員の態度が悪い」「愛想が無い」とか言っていて、けして評判の良いお店ではなかった。
30代の社員のお兄さん達は、ダンガリーシャツやポロシャツにムリやりネクタイをしていたのが、なんかカッコよかった。(さわやか系)
仕事よりも趣味やプライベートを大事にしている感じで、21歳のわたしにしてみれば大人に見えた。
その上、結婚もしていて…そんなライフスタイルに憧れを持つわたしだった。
わたしと同年の6人のうち、2人の女の子は社員さんで、わたしと同じデザイン学校出身だった。
同時期に入ったバイトの男の子は大学生で、とてもユニークで面白く、すぐ友達になった。
その同年メンバーで、よく朝まで飲み歩いた。(わたしはお酒飲めないけど、一緒にいて楽しかった)
そんなこんなで、変わり者のわたしは変わり者のお店の人と、すぐに仲良くなれた気がする。
客の接遇は悪いが、逆にわたしには良い人ばかりだったのだ。
一方、わたしはバイトをしながらイラストレーターの元で勉強を続けていた。(学校の先生が紹介してくれて…)
仕事ではなく、好きな時にそこで絵を描かせてもらっていたのだ。
その頃描いた絵。⤵

中央に立っているのはパパで、デートの待ち合わせをしているところ。(わたし目線ってこと)
周りの人たちも、母や友達をモデルにしている。
破れた傘のヘンなおじさんは画材屋の店長だから、本人に見せたら意外と喜んでくれてサービスで額装してくれたんだ。
画材屋さんのバイトは1年間くらいだったけど、楽しかった、気楽で。
次は、同じ阪急三番街にある「キデイランド」のプリントコーナーで版下を作ったりする仕事をすることに。…これも学校の先生が紹介してくれたので、しぶしぶ画材屋を辞めることになったのだ。
でも「キデイランド」は、お店が大きくて何だか職場に馴染めず…1年くらいで辞めた。
その後、パパと結婚したってわけ。
きょうはiPadがなくて絵が描けなかったので、こんな話になった。


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