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ベランダ掃除で想いに耽る

暮らしのこと

朝ベランダを見ると雨で濡れていた。

寒いけれど、びっくりするような寒さではない。これはベランダの掃除をするチャンス。

ジョウロで水をかけながら床をブラシでこするのだ。

作業しやすいように、置いてある物をどかして不要な物は捨てる。夏に置いた虫よけの薬剤など。

雨が少し降っているので、洗濯物はお風呂で乾かすことに。

しゃがんでゴシゴシゴシゴシ。

ゴシゴシしていると、頭の中で色々なことを思う。

楽しい良いことが浮かべばいいけれど、きょうは家族へのイラ立ちが頭に浮かんだ。

「どうしてパパは…」「なんでみのちゃんは…」などとあれやこれやと考える。

家族って難しい。一緒に暮らすって難しい。大事な人と楽しい事ばかりならいいのに、気持ちが分かり合えなかったり、すれ違ったり、もどかしい思いをする…。

人間は難しい。言葉を使うからややこしいのだろうか。感情があるから複雑になるのだろうか。

昨日、104歳のおばあちゃんを毎日介護している親友のみほちゃんと電話でおしゃべりしたのだが。

みほちゃんは、「104歳は生きすぎたね…」としみじみと言った。

おばあちゃんは104歳になってもパーマをかけに行きたい、染めたい、おやつを好きなだけ食べたい、などと自分の思うようにしたい豪傑な人。体重も60キロあり、しっかりしているそうで、みほちゃんは「妖怪よ!」と言って笑うのだが。

それでも家族の配慮から、自分の思うようにできない時。みほちゃんは104歳のおばあちゃんに暴れられて…暴言を吐かれ…。そんな話をおもしろおかしくわたしに話してくれるから、わたしも笑って聞いたのだけれど。

でも、みほちゃんはひとりになった時、大声で泣いたと言った。

自分のことより、104歳を生きるおばあちゃんの思い通りに行かない苦しみを思っての涙ではなかろうか。

家族って何だろう。友達って何だろう。どれくらいの距離感が望ましいのだろう。

ゴシゴシしながら、とりとめもなく考える。

でも、何もせずに考えるだけだと気が滅入るが、ゴシゴシして水をまいて…という作業のせいか。

気分は…さほど悪くはない。

午後は曇りから晴れになった。西日が差して眩しい。

夕方から気温が下がり、再び寒くなるそう。天気予報に雪のマークがついているもの。

日が当たって床が乾くと、きれいになったのがわかった。

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