頭の中がヒマなので、映画を観ることにした。
「ヘルドッグス」は昨日から観ていている途中。
家事がひと段落ついたところで続きを観る。
岡田准一と坂口健太郎がバディを組んで悪者をやっつけるのかな、と思いきや…みんな悪くて正義なんてひとつもない暴力の映画だった。呆れるくらいみんな殺された。
もうここまで殺されたら、チャンバラ時代劇の「殺陣」のような軽々しさを覚える。
そして岡田准一扮する主人公は最強だから、戦う姿にカッコイイ~と惚れ惚れするわけで、わたしもそれを見たくて…だけかもしれない。それと、МIYAVIの演技はどうなのかしら、と興味が。
血がいっぱい出て残虐な映画だけどリアリティがない分、平気で観てしまった。どうしてもバラエティー番組などに出ている岡田准一や坂口健太郎を思い出してしまうのだ…。ニコニコしている姿を…。
原作の本を読んだ方が面白いかもしれないな。読まないけど。
血をいっぱい見たので、ほっこりしたいと思って、次は「恋妻家宮本」をセレクト。
結婚25年目の50代の夫婦のお話だ。ちなみにうちは35年、アラ還夫婦である。
ひとり息子が結婚して巣立ってしまい、夫婦ふたりだけの生活が始まってギクシャクすると言う、よくある巷の夫婦問題…。まあ、タイトルからして結末もハッピーエンドであろう…。
わたしにとってはリアル過ぎる題材なので、逆に「こんなの観るもんか」とずっと思っていた映画である。
でも待てよ…?阿部寛と天海祐希という大物が、わざわざ夫婦になって何を伝えてくれるのだろう…という思いに駆られた。
お話は想像通りの気持ちのすれ違い、ギクシャクぶりから来る夫婦の危機。でも教師宮本の周囲の人々との関わりが面白くて。皆何かしら家族の問題を抱えていて、そこから宮本は妻への思いを考え直していく…。
「結婚できない男」の阿部寛の面白さを受け止められるのが、天海祐希だったのではないか。ふたりとも背が高くて美しい人なのに、どこにでもいる素朴な夫婦になっていた。
もちろん想像通りのハッピーエンド…。
が、しかし…。ラストのファミレスのシーンで、吉田拓郎の「今日までそして明日から」が流れて、出演者が次々とワンフレーズずつ歌い始めたのには驚いた。「てるてる家族」のラストのようじゃないか。
時空を超えて若き日の夫婦役のふたりや、チラッと登場した両親や友達までもが…ファミレスの中で大団円となって笑顔で歌うという…ふざけっぷりである。
…だのに、わたしは不覚にも、涙がぽろぽろ出てしまったのだった。「いかんいかんっ、ここ泣くところか?なんで泣くわたし?」
だって…出演者のみんながカメラ越しにわたしを見て、吉田拓郎を歌うんだもの。
それは「大丈夫だよ、これからもずっと」って言われているみたいだったんだもの…。

明日、配信予定の「ペンションメッツア」が楽しみ。小林聡美が出るやつ。
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