みのちゃんは、きょうもまた夜勤。
昼間おうちで休んだ後、夕方にお風呂に入って、もも散歩に行ってから出勤となる。
夕方6時頃、お風呂に入っているみのちゃんの「ヒイイイイーッ!たいへん!早く来てー!」という叫び声が。
「どうした⁈」と慌ててお風呂場を覗くと、「これ!これ!」と右足を突き出して半べそをかいている。膝の内側に小さなカメムシみたいなのがいる。「マダニや‼取ってええー!」
「マダニ⁈ 怖い!イヤだ!」と、怯むわたし。

「ピンセット!ピンセット!」と言うので、急いでバタバタと毛抜きと老眼鏡を用意し、再び風呂場へ。
すると「待って!」とみのちゃんが言う。「ヘタな取り方をしてはいかん!くちばしが残る!」と言うのだ。マダニについては、一応学習済みらしい。
「そ~っと取ってみて?」と言うので、わたしはティッシュでカメムシをつまむようにしてみた…が‼マダニはガッツリくっついていて簡単に取れるものではなかった。…くちばしが刺さっているのだろう。「取れない!(泣)」
そこでみのちゃんは判断した。「病院!動物病院で取ってくれるかな…」と行きつけの動物病院に電話をかけた。お風呂にもスマホを持ち込んでいるみのちゃんだ。裸で操作をしている。
「…嚙まれたのはわたしで…犬のももちゃんではなく…」などと説明していたが、やはり人間は人間の病院、外科に行くように言われたようだ。
しかし…人間の病院は、土曜日の夕方は診療時間外だ。救急で診てもらえるところを探す。
最寄りのわたしが通っている病院に電話したが、担当医がいないということだった。
「マダニに嚙まれて死亡したニュースが…確かあったはず…」と、母娘の頭をよぎるが…とりあえず冷静になり、みのちゃんはお風呂から上がって、ももちゃん散歩を済ませることに。
その間にわたしが、救急で診てもらう病院を探す。一刻も早くみのちゃんの足から、忌々しいマダニを除去してもらいたい。
2件目の病院も担当医がいない、3件目の医療センターでやっと診てもらえることになった。…病院確保。よかった。
いちごジャムとホイップクリームのロールサンドを作っておいたので、それと、取り急ぎ小さなおむすびを3個とたくあんとウインナーの簡単なお弁当を用意して持たせることにした。
病院が済んだら直行で職場に向かうからだ。きっと夕食を食べる暇もないだろう。
みのちゃんは、わたしにひとしきり指示を与えて病院に向かった。

1時間後、病院のみのちゃんから連絡が入った。診察の様子を動画で撮っていた。
お医者さんは、みのちゃんの足のマダニにワセリンを塗りたくった。「窒息させる」「固める」とか言っている。そして、30分ほど置くらしい。「ええ!30分も⁈」とみのちゃんがほざいている。
しばらくして、また動画が送られてきた。
今度は医師ふたりがかりで、ピンセットを用いて慎重にマダニを剝がしにかかっている。
その後「取れた、取れた、取れましたよ」と口々に言っている。だが、その後もマダニの口器の一部分が残らないように、照明を当てて丁寧に除去している様子。みのちゃんは時々「痛い」と言っている。
マダニの体の一部が残っていてもまずいらしい。
薬は抗生物質。細菌をやっつける。でも、ウイルスには効かないという。
ウイルスに感染していれば、潜伏期間は2~3週間。それを経て発熱、嘔吐、下痢、蕁麻疹などの症状が出るらしく、重症になる例もあるそう…恐ろしい。でもそれは、ウイルス保有のマダニだったら…ということで、感染確率は低いらしい。
今後も、公園や山に行くのでマダニの心配は続く。
そういった場所にはどこにでもいるらしい…真冬以外は。
服装や虫よけで対処しなければ。ももちゃんはもちろん薬を服用しているが、外に出ないねこ達は無防備なので、家に侵入させる訳にはいかない。絶対に。
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