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タンポポ日傘のプレゼント

わたしのこと

 先日の葬儀での帰省の際、ちょっとだけアッコさんの家に寄った。

「アッコさん」とは、わたしの亡き母の姉。伯母だ。(ブログにも時々登場する)

アッコさん夫婦は定年まで大阪で暮らしていたが、その後はUターンして実家を引き継ぎ、田舎暮らしをしている。

毎度訪れる度、その暮らしぶりにいつも…とても好感を持つわたしだ。

おうちは築100年以上!と言う…小ぢんまりとした古い家屋であるけれども、隅々まで手入れがなされていて(おじちゃんが大工ということもあって)とてもこざっぱりとしている。

何の変哲もない台所や居間なんだけれど、ちゃんと掃除が行き届き、片付いていて…気持ちが落ち着く。

庭もまた然り。南に面した庭と小さな畑には、植木やら植物、作物が豊かに育っていた。芝生も暖かみがあって…すてき。

昔、大阪に居た時のお宅にも訪ねたことがあるが…その頃からアッコさんは必要以上の物を持たず、きちんとした暮らしぶりだったと記憶している。独創的なエイコさん(わたしの母)とは少し違っているようだった。

そのアッコさん夫婦も80代後半の年齢となり、元気だけれど持病もある状態だ。でもこうして、夫婦ふたりだけで暮らせているのだ。きっと力を合わせて。慎ましやかで健全さを感じる。すばらしい…。

楽しくしゃべり始めると止まらないアッコさんと、ニコニコして物静かに相槌を打つおじちゃんは、わたしの中ではベストカップル賞だ。

「わたしのブログにアッコさんの事も書いたよ!」とスマホで見せると、「イヤ~!これわたし?」と照れたような…嬉しそうな声をあげるのだった。昔の紙バージョンの「ねこの事務所」を、今も捨てずに置いてくれていて、いつも褒めてくれる。亡き母の代わりのように…。

1時間ほどの滞在時間であったが、アッコさんはわたしにお小遣いをくれた。なんだか申し訳ない気持ちになったが…。代わりに神戸のお菓子を買って送ってあげることにしよう。アッコさんはお菓子が大好きだから。

 神戸に帰って来たわたしは、可愛い長靴(レインブーツ)を見つけたので、それをアッコさんにもらったお金で買うことにした。そう意味づけることで長靴を履くたびにアッコさんの顔が浮かぶだろう。

そして先日、可愛い日傘を見つけたので、それをアッコさんにプレゼントすることにした。

その日傘は、濃紺の生地に綿毛のタンポポ2本が白く刺繡されていて、外側からも内側からも見えて、なんとも可愛らしい。アッコさん夫婦は、朝ドラ「らんまん」を楽しみに観ているらしいから、尚更それっぽくて良い。

それと、わたしがおいしいと思うお菓子と共に送った。モロゾフの「木の葉」のクッキー。

荷物が届いた日、アッコさんはすぐに電話をくれて困惑しながらも…とても喜んでくれた。傘を何度も開いたり閉じたりしているのだそう。

気分が上がったせいか、やたら「パーマをかけて髪を染めるわ!」と、はしゃいでいたのが可愛らしかった。

そう。そんなアッコさんの健全なる暮らしぶりに感銘を受けたから…。そのお礼の贈り物なのよ。

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