夏の「大そうじ」をしている。
目に付く所の物を減らしてすっきりと、汚れを落としてさっぱりと暮らしたい…という思い。
昨日は、お風呂そうじをした。
風呂釜のエプロンという部分を外して全体のそうじをする。汚れを浸け置きしたりカビ取り剤を使ったり…時間がかかるので、午前中ほぼ裸で家の中をウロウロ…家族にも見せられない格好だ。
最後は自分もシャワーを浴びて、すっきりさっぱり。体力も消耗した…。
日々溜まったテレビ録画も整理する。
沢村貞子さんの「365日の献立日記」は、保存版ディスクにダビングしてから消すことに。これまでに70のレシピを保存している。
「ブラタモリ」もずいぶんと溜まっている。…タモリさんがぶらぶらとあちこちを巡るゆるりとした番組なので、こちらも急を要しないものだから…溜まる一方なのだ。
…だからといって、観ないわけにはいかない。
「ブラタモリ」を観ているとタモリさんの頭の良さに感心する。岩石や断層、地形など…マニアックな分野に博識なタモリさん。石を片手に「…片岩ですか⁉」などと嬉しそうな顔で専門家の人達と話しているのが…癒される。そして知的ですてき。
旅先の名所と言われる場所の、裏の裏を歩くのが楽しい。わたしもそういう旅が好みだ。
昔はタモリに興味がなかった…っていうか、嫌いだった。イグアナのマネをするのも気持ちが悪く、何が面白いのだろう?…そして毎日のんびり司会ばっかりしてる(笑っていいとも)…と、ただ思っていた。
また、タモリの師匠(恩師?)が漫画家の赤塚不二夫だという。赤塚不二夫も…なんだか破天荒で、若いわたしには理解できない人物だった。ふたりがわたしにとっては「ふざけた大人」にしか見えなかったのは、ただただわたしが無知な子どもだったからに過ぎない。
15年前…赤塚不二夫が亡くなった時のタモリさんの弔辞「わたしもあなたの作品のひとつです」というのは有名だが…、この時にわたしは…自分の勘違いに少し気付いたのかもしれなかった。
わたしが幼かった頃…たぶん初めて出会ったキャラクター、それは「ニャロメ」。
お絵描きが遊びだったわたしは、白い紙と鉛筆を持つと、とりあえず「ニャロメ」を描くのがお決まりだった。三角の耳、大きな目玉はウインクさせて、ひげの生えたほっぺたは横に大きく広がって…もはや目を瞑っても描けるくらい…描いた。「べし」や「ケムンパス」も然り。

それは当時のわたしが「ひみつのアッコちゃん」や、「もーれつア太郎」「天才バカボン」の影響下にあったからだ。無意識に赤塚不二夫に育てられていたのだ、わたしは。
親は選べないのと同じく。おそるべし…赤塚不二夫。
77歳の知的なタモリさんも、今ではわたしの尊敬する大人の位置にある。
きょう日、そう思えるのは嬉しいことだ。
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