先日、みのちゃんが「もののけ姫」を観たと言う。
金曜ロードショーのジブリ祭りか。
「もののけ姫」…もはや10回以上は観ているであろうのに、何やら再び心を動かされたらしく…「ももが…ももが…」なんて言っている。
察して、「そうね、山犬が出てくるもんね、ももちゃんみたいな。」と言うと。
「ちがう。ヤックル!」と言うのだ。
あら、ヤックルの方?ヤックルは山羊か鹿みたいな角のある動物じゃない?
「もう一回観たい」と言うので、昔の録画DVⅮを探したら…ちゃんと保存版にしてあった。
宮崎駿のジブリ映画は、何回観ても見入ってしまう。特に「もののけ姫」は好きな作品のひとつ。
ちなみに、わたしの好きなシーンは…サンが山犬にもたれかかって、瀕死のアシタカに「おまえ撃たれたのか、死ぬのか」って言うところ。なんか…困惑しているサンが可愛らしいと思って。

絵に描いてみると…たしかに山犬より、ヤックルの方がももちゃんっぽい。⤴
主人公アシタカが、タタリ神のややこしい呪いを受けてしまい、相棒のヤックルに乗って旅に出る。
アシタカとヤックル、ふたりは常に一緒にいて支えあっているバディだ。アシタカは、ささやかな食べ物をヤックルにも分けてやることを忘れない。
ふたりが折に触れてアイコンタクトを交わし、お互いを気遣っている様子が伝わってくる。アシタカが騎乗する時ヤックルが、必ず首を傾げて角に掴ませる様子もそうだ。そうした宮崎駿の細かな描写が、観ている者の心を掴むのだろう。
そんなアシタカとヤックルに、みのちゃんは自分の理想を見たに違いない。
後半、ヤックルのお尻に矢が刺さるシーンがある。転がって痛がるヤックル。おおお…。
アシタカが「ここで待ってろ」と言うのに、それでもアシタカに付いて行こうとするヤックル…。なんと健気な…。アシタカは置いていくことが出来ず「もう少しだ、がんばれ」と、寄り添って連れて行く…。
さて、わが家のアシタカとヤックル。
旅をするように、来る日も来る日も…ふたりは自然の中を歩き続ける。
時に、歩いている足を止めてサメの肉の干したのをももちゃんに与える。そしてみのちゃんも、サメの肉を噛む。アシタカのように。
暑さにバテたももちゃんに「ここで待ってろ」と言ってみる。…ふらふら付いてくるもも。
最近はそんな散歩をしているみたいよ。

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