スポンサーリンク

みのちゃんの苦手な「G」

家族のこと

 9月が過ぎ、日の傾き加減が初秋のそれとなり、買い物帰りのわたしの目線にとんぼがスイスイ飛ぶようになった。…いつの間にかセミの声が消えて、静かになっている。

だけれど、毎日30度越えの暑さは続いていて、相変わらず歩いているだけで汗だくだ。

この前、天気予報士の蓬莱さんが「9月も夏ですよ、10月も暑いです、11月も気温は高め。」なんて言っていた。ミヤネが言う。「秋はあるんですかね…。」

南海上にはいつも低気圧があって、そこから台風が生まれて、とにかく湿度が高いのがうっとおしい。そのせいか…体調がすぐれず、血圧が高めの毎日なのだ。身体がだるい。

先日の台風は関東方面に進んだけれど、ここら辺にもザッと雨を降らした。

ももちゃんの夕方散歩に行っていたみのちゃんが、雨に濡れてヨレヨレの格好で…眉間にしわを寄せて「イヤや…もう何とかして…」と泣きそうに帰って来た。

どうしたの…と聞くと、「Gがおんねん…」と言う。Gとはゴキブリのことである。そう…こんな湿度と気温が高い日には活発になる奴らだ。

どこに…と聞くと、そこは我が家からは離れた場所。なのに「やっつけて」とわたしに言うのだ。「イヤだ!わざわざどうしてそんなところまで?」と拒否るわたし。

なのに「うちに上がって来るかもしれんやん!お願い~」と泣きそうに訴える。

いつもはどんなことでも頼りになるみのちゃんなのだが…Gなどの虫は大の苦手。なので、夏前にはあちこちに薬剤を設置して予防を鉄壁にしている。おかげで、たまにベランダに出没していたGも近年は見かけることがなくなった。

わたしだってGは大嫌いよ。…でも、みのちゃんが「一緒に行くから…お願い」と言うので渋々…殺虫剤(ゴキジェット)を持って外に出た。辺りはもう暗くて…余計に恐ろしい。暗闇に奴らは潜んでいるに違いないもの。

「ここ…ここ…」と遠くから指し示す場所に、おお…2匹、楽しげにしている。

とてもじゃないけれど1メートル以内には近寄れない。精一杯腕を伸ばして、へっぴり腰でノズルからゴキジェットを噴射した。シューーーー!

すると、びっくりしたのだろう暗闇にいたGまでもシャシャシャーー!と、2匹が3匹4匹になってクルクル暴れ始めたのだ。

「ひやああああ!」とふたり身を縮めて震え上がる。だけど、もう夜だから静かにしなくっちゃ…!(泣)

…どうやら近くにある排水口から這い出ているようだ。なので、排水口にも向かってスプレーをする。が、如何せん外なので…風が吹いて流される…。

みのちゃんが「もっと近づいて!」なんて言うけど、絶対無理。もう適当にスプレーしまくる。

もういい…もういいやろう…とふたり身を寄せながら帰宅した。

家の中に入っても、しばらくは何故かビクビクするのだった。

次の朝、確認しに行ったら4匹の死骸が確認できた。

早く涼しく爽やかな季節になってほしいと切に願う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました