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「プロフェッショナル」宮﨑駿スペシャル

わたしのこと

 木曜日くらいから寒くて寒くて…寒さの底よ…。

田舎の山奥や、先日旅した信州と比べれば…神戸はたいしたことないのはわかっているけれど、寒い。なのに金曜日は月に一度の病院の日で、朝から外に出ないといけなかった。

わたしはちゃんとした防寒着(ダウンコートなど)を持っていない。車や建物に入れば暖房が効いているから…もこもこしいのは脱着が面倒で、かえって邪魔になる。

とりあえず、いつものコートに無印で買ったダウンのケープを纏い…マフラーも巻いて、寒さをしのぐことに。…手袋を忘れた!

その格好はまるで「アルプスの少女ハイジ」の第1回目の、デーテおばさんにいっぱい服を重ね着させられたアーデルハイドのよう…。

病院は、いつもの倍くらい患者がいた。寒さで皆弱っているのか…。

 ハイジと言えば、先日のNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、宮﨑駿スペシャルだった。

宮﨑駿が、映画「君たちはどう生きるか」の制作に2017年から取り組む2399日の様子…。面白くて食い入るように観た。相変わらずのエプロン姿の…このおじいちゃんこそアニメのキャラクターのよう。いちいち可愛い。

庵野秀明スペシャルの時もそうだったけど…番組の作り(構成っての?)が面白かった。さすがスペシャル。ってか、面白く作らないと怒られるんだと思う…。相手が相手だけに。

宮﨑駿は2018年、亡くなった高畑勲の死を受け入れられずにいた。宮﨑駿にとって高畑勲は永遠のライバル?憧れ?片思いの相手のような存在なのだそう。

「亡くなったパクさん(高畑勲)が取り憑いている」だの、「タタリだ」「そこにいる」だの…亡霊におびえながら、そして時には励まされながら…「君たちはどう生きるか」の絵コンテを描く宮﨑駿。映画作りへの狂気と正気の狭間にいる様子は…大変そうだけど、面白いのだった。

この映画、今年の夏にやっと上映(予告・CМ・宣伝なしで!)されたけれど、わたしはまだ観ていない。きっと1回観たところで理解できないだろうから、いつの日にかゆっくりと…向き合おうと思って。

主人公である「真人(まひと)」は宮﨑駿自身で、高畑勲の「大叔父」と対峙し、最後大叔父は崩壊してしまうらしいのだが。高畑勲からの脱却という事か。決別。

制作が終わった後、宮﨑駿はなんだか一層老いてしまって…ボケた言動も見受けられた。パクさんの亡霊から離れて…力が抜けたのだろうか。

今現在は82歳で、わたし達の親世代だもの…老いるのは仕方がないけれど。

わたしの子ども時代に「アルプスの少女ハイジ」や「未来少年コナン」「赤毛のアン」などなど、素晴らしいアニメーションを、一生懸命に!そう…力を注ぎ込んで制作して我らに与えてくださった事、「ありがとうございます」という気持ちでいっぱい。

そう。大人になってからでなく、子どものわたしが観られたことが…かけがえなく喜ばしいのだ。

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