先日ブックオフで手に入れた本「リネンワーク」。
fog主宰の関根由美子さんの本。
麻の生地の写真がいっぱい載ってる。
わたしは、洋服を作ったりするわけではないが、それらの生地見本の写真を見てわくわくするのはなぜだろう。いくらでも眺めていられるのだ。
この本ではリネン(麻生地)を取り上げているが、わたしは綿でも、綿混麻でもかまわない。
現にわたしが持っている服は、だいたい綿、麻混綿、綿混麻、麻である。それと冬のウール。
なので、生地そのものが好きなわたしは、着古したそれらを処分するのが忍びなく思う時がある。
綿ならウエスにしたりして気楽だけど、麻となると「もったいない」と思ってしまう。「こんなにかわいい生地なのに」と思うのだ。
本の後の方に、「端ぎれでなにか作ってみよう」という項目があったので興味を持った。
簡単なことしかできないけど。

高校の時の古文の女の先生が授業から脱線して、このようなことを言ったのを覚えている。
「洋服はポリエステル(レーヨンだったかも)がいい」しわにならず扱いがいい、というのである。
首まわりがリボンのテロテロのブラウスと花柄のフレアースカートの女先生は、見栄えもいいでしょう、素敵でしょうと言いたかったのだろう。
制服をぬいで大人になるわたし達(女子)へのアドバイスなのだった。
しかし、当時のわたしはこう思った。
「絶対イヤ!わたしはそんな恰好はしない!」
反抗期真っ盛りではあったものの、合成繊維を嫌うベースはその頃すでにできていたと思われる。
ブラウス、スカートというアイテムがどうこうより合成繊維を推奨するのは、冷静に考えても「違うでしょう?」と思ったのだ。
だってこの時のことを思い出す度、今でも「イヤだ!違う」って思うのだもの。
20代~30代は子育ての時期だったので外に出ることも多く、着心地より他人の目を気にする服装になっていたかもしれない。
それは今もある程度あるものの、一番に考えるのは自分が機嫌よくいられるかどうかということだ。
身につける洋服だけでなく、寝具類、タオル類、ふきん等、布は必需品。気分良く使える物と暮らしていきたい。
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