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わたしも「鉄鼠の檻」の中

本・映画・テレビ

 きょうは5月5日日曜日。ゴールデンウイークは振替休日の明日まで。…なんと長い。

このところ天気も良いから、行楽日和であちこち賑わっているのだろう。

従ってわたしは、いつものスーパーに買い出しに行くくらいで外出を避けている。また、GWの様子を映し出すワイドショーなども(敢えて)観ないものだから、さっぱり世間を知らないのだ。

パパは普段通り仕事。みのちゃんも同様こつこつと仕事(パソコン作業)ばかりしているから、やはり敢えて賑やかな場所を避けていると思われる。

楽しいことなど何もないわが家なのだ。

そんなわたしもさすがに…何やら「閉塞感」を感じるようになった。この行き詰まった感…。

それは、GWの所為だけではない。

先日も述べた義母の一周忌法要の日取りが今もって決まらない事が、わたしの気持に暗雲をもたらしているのだと思われる。

早く決めろ、さっさと決めろ!なぜ決まらない⁈と、もはや切羽詰まったわたしの、いたって簡単な要望は届かない。もちろん返答もない。…今は放心状態である。

でも、日取りが決定すればわたしは色々な計画を立てて準備をしなければならない。言い換えれば日取りが決まらないことには、何も手をつけることができないのだ。

5月28日(命日)という先延ばしが効かない期限があるというのに。…それが行き詰った感であろう。

仕方がなく、わたしは読書ばかりしてこのGWを過ごしている。京極堂シリーズ「鉄鼠の檻(てっそのおり)」。

なんとわたしも「檻(おり)」の中に閉じ込められているようじゃないの。息苦しい…。

この「鉄鼠の檻」は文庫本4冊(一・二・三・四)とあって…今(三)に入ったところ。なので、いよいよクライマックスに向かっているところ。

『魔境は、あなた達のまわりにも ある!』 ひいいいいっ。

そして奇遇なのかそうでないのか、偶然なのか必然なのか。法要・寺・坊さんの話はあまりにも今のわたしにマッチしている…。辺ぴな田舎という土地柄も合っている。

まあ、帰省したら奇怪な殺人事件が起きるなど現実的にあり得ないのだが…ひとつ思うのは、登場人物の「思惑」である。

わたしは(まだ決定はしていないが)パパと帰省すれば、たくさんの「登場人物」と出会うだろう。それぞれの思惑が交差するのが、冠婚葬祭ではないか?

否、田舎での「登場人物」は皆親切で、楽しい交流もあるのだ。…でもごくごく身内ではどうだろう…。

わたしの脳裏に暗雲が垂れ込めているのも、身内(自分やパパも含め)の「思惑」がうごめいているからではないのか。

GWが終わり、小説「鉄鼠の檻」を読み終える頃、わたしも「檻」から抜け出すことができるだろうか。

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