ももちゃんのごはんは、朝と夜の1日2回。
ももちゃんの何より楽しみな時間だ。
最近はお手製の肉団子も入っているので、ももちゃんはうれしくてたまらない。
ももちゃんのごはんを、みのちゃんはキッチンカウンターの上で用意をする。
カリカリをキッチンスケールで量って、肉団子のスープと混ぜ合わせる…。
足元でももちゃんは、もうお座りをして待っている。
よだれがついつい出てしまうので、舌でベロンベロンしなくてはならない。
「はい!待てよ~、待てよ~、ママ見てよ。……よし!」
みのちゃんが言うと、ガツガツガツガツ一心不乱。
あっという間に食べ終わる。
一方、キッチンカウンターの上には、いつもくいしん坊ククちゃんがいる。
ももちゃんは、それが非常に気に入らない。
みのちゃんが置きっぱにした自分のドッグフードがあるからだ。
「キャン!キャン!キャン!」張り裂ける声で叫ぶ。
ククちゃんは、ぬーっと高いところからももちゃんを見下ろす。
そしてドッグフードの袋にスリスリなんかしている。
ももちゃんは居ても立っても居られない。自分のごはんが食べられる!と思って。
これはククちゃんお得意の「嫌がらせ」である。

キッチンカウンターから手を伸ばして、あらゆるものをひっくり返すククちゃん。
わたしもほとほと勘弁してよ、と思っている。
ももちゃんの気持ちはよくわかる。
ドッグフードをククちゃんから取り上げて、ももちゃんのお部屋に戻そうとした。
すると追いかけてきたももちゃんに、わたしがかみつかれた。
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