冷えた身体でお布団に入ったら、しばらくブルブルとあったまるまで待つ。
その時いつも思い浮かぶのが、子どもの頃に読んだ小泉八雲の「怪談」の中の「ふとんのはなし」だ。
幼い兄弟が身を寄せ合って、寒さに震えている。そのシーンを想像するのだ。
どこが「怪談」かというと、その兄弟がくるまっていた布団が、まわりまわって旅館で使われるようになり、客が寝ていると布団から、
「兄さん、寒かろう…」「おまえ、寒かろう…」
と話し声が聞こえてきておっかない、というお話なんだけど。
いたわりあう幼い兄弟の悲しいお話。
![](https://neko-no-jimusho.com/wp-content/uploads/2022/01/e060ba0655cbb6768a12401bfc690fd3.png)
阪神淡路大震災から、今日で27年がたった。
1月17日も、東日本大震災の3月11日も、寒い寒い日だった。
自分のお布団がある幸せ、あたたかく眠れる幸せ。
ありがたい。
![](https://neko-no-jimusho.com/wp-content/uploads/2022/01/17c6292af1405afd7a9deb4f888d3bb5-1.png)
コメント