甘えん坊タン子は1日を寝てばかりで過ごしている。
まあ、他の4匹も「寝子」なのでそれぞれ自分の気に入った場所で1日の大半を寝て過ごしているのだが…。
それでも年長のちびちゃんや末っ子イッチは、起きている時に走り回ったり飛び回ったり、ねこならではの身体能力を見せてくれる。
食いしん坊ククちゃんにしても、まるまる肥えている割に廊下をドスドス走ったり、わたしにストーカーのように付きまとったりの一連の活動をしている。
おじいちゃんグーグーは、いつもどろりと伸びて気持ち良さげに眠っているが、定期的に4匹の女子にケンカを売って嫌がらせをして発散をしている。

さて、タン子ちゃんはと言うと、運動らしい活動をしているところをあまり見ない。
たまに、わたしやみのちゃんに「抱っこされたい」と、ヨタヨタ歩いて付きまとうくらいか。
ククちゃんのように食い意地が張っているわけでもないのに、ククちゃんと同じ体形でまるまるしているのも、運動量が少ないせいではないかと懸念する。
そんなタン子の爪切りをしなければならない…。
運動量が少ないので、爪も伸びっぱなしなのだ。
タン子の伸びっぱなしの爪は、まるで釣り針のように巻いてしまっている。
それで抱っこをすると服に爪が引っかかるし(穴が開く)、皮膚にも刺さって血が出るくらいだ。
タン子自身も、先日ソファーカバーに爪が引っかかってパニックになっていた。
私たちは、ねこに「おとなしく爪を切らせる」躾などしていないものだから、病院に行った時は必ずついでに爪切りもお願いする。
でも今回のように、自分たちで爪を切ることを余儀なくされることもあるわけで…。
ちびちゃんとイッチの爪に関しては、あまり気にならないので放置だ(よく爪とぎをしている)。
グーグーは、わたしひとりでも切ることができる。
グーグーが寝ている時にそっと1本、2本、パチンパチンと切って、「イヤだ」と言われたらまた後でちょっとづつ切っていくというやり方。
ククちゃんとタン子はふたりがかりじゃないと、ひとりでは無理。
この前パパにククちゃんをがっしりホールドしてもらって、嫌がっていたけど急いでパチンパチンとわたしが切って終わらせた。
タン子はパパに抱っこされたくないので、みのちゃんにホールドしてもらわないといけない。
みのちゃんがホールドすると、タン子はこの世の終わりのような声で「フギャー!!」と叫ぶ。
わたしが肉球を押さえて爪を出し、パチンと切ると凄い形相で「シャー‼」と唾を飛ばす。
そして「ギャオーギャオー」とわめいて、わたしの手に嚙みついてくる!
その恐ろしさに決してひるんではいけない。
ガブガブ嚙みつかれようがパチンパチンと切り進めていく。
「フギャーオ!フギャーオ!」と「パチンパチン、パチンパチン」の戦いだ。

こんなに恐ろしいタン子ちゃんなのだけど…実は…。
嚙みつかれても甘嚙みで、ちっとも痛くないのだった。
だってタン子は、わたしとみのちゃんに乳を飲ませてもらい、先住猫からも優しくされて育ったので凶暴性が無いのだった。ただわめいているだけ。
無事に爪切りが終わった後すぐに「抱っこ」とゴロゴロ言ってきて、なんの恨みも感じてない風だった。
お嬢さま気質のタン子ちゃんなのだ。



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