「フギャ~ア、フギャ~ア!」
まただ。
猫ちぐらのタン子ちゃんに、グーグーが嫌がらせをしている。
猫ちぐらはタンスの上にあるので、ふたりは高いところで揉めている。
タン子は自分のことを「お嬢さま」だと思っているので、わたしはタン子を守らなければならない。
マジックハンドを取り出して、グーグーの首根っこをつかむ。
グーグーは巨体を揺らしながら、タンスから降りてきた。
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グーグーはオスなので、時々暇つぶしに誰かにケンカをふっかける。
でも周りはみんなメスなので、みんな「めんどくさい!」「ウザイ!」と迷惑しているのだ。
また、みんな毛づくろいをマメにしているのに、オスのグーグーはテキトーである。
なので、みのちゃんがグーグーには念入りにブラッシングを施さなくてはならない。
しばらくしてトイレに行ったグーグーは、おしりにウ○チをぶら下げて、ヨタヨタ歩いていた。
わたしはウエッティーを手に追いかける。「グー!まって!グー!」と。
何やらまた𠮟られると思って、グーグーは速足で逃げる。…プラプラしてる。
確保して、おしりをキレイにしているのに「キャア~、キャア~」ともだえているグーグー。
見かけによらず、か細く高い可愛い声なのだ。
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そんなグーグーだが、わたしがベッドに入る時は必ず枕元に来て一緒に眠る。
ゴロゴロゴロゴロ喉を鳴らす。
オスなので甘えん坊なのだ。
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