山をロープウェイでサッと降り、電車とタクシーを使って1時間くらいで病院に着いた。
整形外科。若い女の先生が、「転んだの?頭とかは打ってない?」と早速診察。
まずはレントゲン。…骨折していた。
CT検査。手首の橈骨(とうこつ)という部分が2箇所折れていた。
遠足仲間の3人には大変な迷惑をかけ、お世話になり、結果骨折で少なからずショックを与えてしまった。
骨折という非常事態になったので、フットワークの軽いみのちゃんに来てもらうことに。
遠足仲間にお礼を言って解散。
まず、折れた箇所のズレを直す、と言う。それって考えただけで痛いんじゃん。
レントゲンを見ながら?ふたりの医師が、私の腕を引っ張りっこして、
「そうそう!もう少し!そう!そう!…よし!」と力ずくでズレを直した。
レントゲン室で暗かったのか、目をつぶっていたから暗かったのか、暗闇の記憶。
この人たちは私の手を直してくれているんだ!と自分に言い聞かせて、痛みをこらえた。
そして、ギプスを装着する。ずっしりとなった。
これから腫れてくるから、と電動のこぎりで切れ目を入れられた。(ギプスカッターというらしい)
プレートを入れる手術を選択することになった。
プレートを入れるとギプスは要らない。治りも早い。でも骨がくっついたら取り外す手術をしなければならない。
4日後、手術することになった。2~3日の入院。
手術前のいろいろな検査を、サクサクと流れ作業で進める。もはや記憶がない。
いろいろな説明や書類関係は全部みのちゃんにゆだねた。
みのちゃんは、ケガで2回肩の手術を経験しているので頼もしい。
4時すぎに帰宅。
ギプスの手をぬれないように、ビニール袋でカバーしてもらってシャワーをした。
ももちゃんを犬の幼稚園に預けているので、「迎えに行ってくる。」とみのちゃんが出て行った。
ひとりになった。
洗面所の鏡に映る骨折右手の私…。
声を出して泣いた。
パパが急いで帰ってきた。「大丈夫か…。」
ベッドで半身を起こして、ことのいきさつを説明していたら、身体がぶるぶる震えてきた。
振り返ると大変な1日だったのだ。
お昼のお弁当はパパが食べた。
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