例えば走っている車の助手席から、お昼時の街を眺める。
窓越しに、あらゆる人がお昼ご飯を求めてお店に入ったり、コンビニでお弁当を買ったりしている光景を見かける。
わたしは、「お昼になったから、みんなごはんを食べるのだなあ…」とか、「あの人はあんなイカツイ顔をしているけれど、今お腹を空かせていて、ごはんが楽しみなんだろうな」とか、「何を食べるのかしら…」などと、考える。
人間ってどいつもこいつも…大人になってもかわいいな、なんて思うのだ。
そんな風に思うわたしにうってつけなのが、NHKの「サラメシ」という番組。
「働く大人のお昼ごはん、サラメシ!」だ。
今回の働く大人は、小学校教諭の方2名だった。
一人は学校給食を計画する栄養教諭、もう一人は、新米の校長先生51歳、好きな有名人は「浜田省吾」と紹介されていた。
おお…と思って観た。
子ども達がおいしく給食を食べているのを見守りながら、二人とも給食がサラメシだった。
浜省を好きな校長は、腰が低いが何やら熱い面もあって、かわいらしいおじちゃんだった(あっ、51歳!わたしより年下)。
そして終わりかけに、浜省の「君と歩いた道」という素敵な歌が流れ…そのままエンドロールに持って行った。
浜省の歌がテレビ番組で(たまに)流れると、とても新鮮で嬉しい気持ちになる。
「サラメシ」では必ず、その人の好きな有名人などをリサーチするようで、ミュージシャンだったりするとBGMに使うという気の利いたところがある。
放送を観た校長先生も、きっと嬉しいに違いない。
プロデューサーがきっといい人なんだわ…。
エンドロールのスタッフの数を数えたら、ナレーションの中井貴一をはじめ、たった14人であった。
こんな人数でひとつの番組が作れるのか…と感心した。
「サラメシ」は色々な仕事の現場に行って、みんなのお昼ごはんを覗く。
飲食店のランチ、社員食堂、お弁当、まかない、社長が作るごはん、色々なお昼ごはんがあるものだ。
ある回では、脱サラしてひとりで自家製コーラのお店を始めた男の人がいて、お昼ごはんは白飯のおにぎり1個だけだった。
色々なスパイスを合わせて作るので、味のないものを食べるのだとか。
潔くて、それも素敵なお昼ごはんだと心に残った。
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