きのうの夕方、ご無沙汰している父方の伯父から電話があった。
わたしの亡き父の兄。
特に用があるわけではなく、暇つぶしにあちこちの知り合いに電話をかけているのだろうと思われる。
わたしが「きょう墓参りに行ったんよ~」と言うと、電話口の伯父はもごもごして、
「伯母ちゃんに代わら~」なんて言って、どうやらわたしの言ってることがわからない様子。
伯母に代わると、伯母は昔と変わらないしゃんとした声で会話は成り立った。
それでも、なるだけ大きな声でゆっくり話しかける。
聞くとふたりとも92だの93(歳)だの言っている。
前回の電話は約半年前だったが、内容はいつも同じような事…。
わたしは、ハッと思い出して質問をしてみた。
「聞きたいことがあるのよ。わたしのじいちゃんの名前ってなんだったっけ。ばあちゃんは覚えてるけど。」
わたしの祖父は、わたしが生まれる前に亡くなっているので写真でしか知らない。
でも最近なぜだか名前を思い出そうとしていて、あれ?何だっけ…と、もやっとしていたのだ。
「とみじ、よ。」と伯母が言う。
「ああ、そうそう、とみじ、そうやったね。すっきりした~」とわたし。
ついでに父の兄弟は何人?9人くらい?と聞くと、
「10人」と言う。
伯父の兄弟なんだから伯父に聞けばいいけど、伯父はちょっと頼りなかったので嫁の立場の伯母に引き続き聞くことにした。
上から順に名前を教えてもらって、わたしはメモを取った。
なんだか今のうちに聞いとかないと…と思って。
伯母は嫁の立場でありながら、しっかり上から順番に10人の名前を教えてくれた。
10人のうち3人は若くして(こどもの頃)亡くなっていて、初めて聞くような名前があった。
そういえば昔、ばあちゃんの家のお仏壇に古いお人形が入っていて、なんだか怖くて触れることもできなかったことを思い出した。
わたしと血がつながった人々が…当たり前だけどたくさんいたのだなあ…。
伯母とおしゃべりをしていると、その人たちが傍で聞き耳をたてているような気がした。
電話の後、メモをノートにきちんと記録した。
となりのページに母方の祖父母、母の兄弟の名前も書き記した(母の兄弟は5人)。
また、じいちゃんの名前がわからない…。
母方のじいちゃんは戦死で、母も小さかったから顔を覚えてないと言っていたっけ。
今朝それを、みのちゃんに見せた。
知ってる人が少ないので興味ないかな…と思ったが、思いのほか食いついてわたしの話を聞いてくれた。
…亡くなった人たちが、またまた集まってきてニコニコしてみのちゃんの顔を覗き込んでいるような気がした。
NHKの好きな番組で「ファミリーヒストリー」というのがあるのをご存じか。
有名人の家系を代々さかのぼって調べてくれる番組。
ひいひい爺さんくらいまで調べるので、ご先祖様方はテレビで放送されて、さぞかしうれしいだろうなあ…と思ってしまうのだ。
今生に存在しない人たちを思い出すことって、うれしいことなんじゃあないかしらってわたしは思うのだけど。
その後みのちゃんに「じいちゃんの名前!なんだった?」と聞いたら、
「ひろじ!」なんて言っていたけど…。



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