わたしはあいかわらず、みのちゃんの部屋のベッドで就寝している。
夜、就寝準備をしてベッドに入ると、ククちゃんもあいかわらず「ギギギギェ~」とまとわりついてくるし、他のねこ達もわたしの元にモフられにやって来る。
すると次に、自分の縄張り荒らしを察知したももちゃんが向こうの部屋から「タッタッタッタッ」と軽快な足取りで現れ、ベッドの上に飛び乗って次々に皆を蹴散らしにやって来る。
寝ているわたしを、みんなが容赦なくバタバタドスドス踏みつける騒ぎだから、毎度たまったもんじゃない。
なのでみんなを部屋から追い出して、ドアをぴっちり閉めることにした。
わたしだって本当は、ちょっとだけでもドアを開けておきたい気持ち。
閉所が苦手なので風通しのいいようにしておきたいから。
でもそうすると、やっぱりククちゃんが夜中早朝に現れて、わたしの顔に爪を立てたり頭をかじったりするのだもの…。
その時たまたま足元で寝ていたももちゃんが、追い出してくれる!…と思った時もあったのだけど。
ももちゃん…爆睡で起きてくれなかった。完全無視だった。
ククちゃんも知能犯で、「ギエエエ」の声を出さずに黙って嚙みついて来たりもするのだ。
おそろしい…。
やはり、ドアはぴっちりと閉めた方が得策だ。
ドアを閉めたら、奴らはそれぞれ今宵の寝床探しをするのだろう…、静かになった。
やれやれと思って電気を消すと、まっ暗闇になって閉所恐怖症のわたしは息苦しい。
まあ、これも訓練だと思って深呼吸をする。
目が慣れると、窓の外の灯りで部屋の中がうっすらと見えるようになった。
身体を横向きの体制に変えて、目をつむったその時…!

「ギエエエエエ~!ギエエエエエ~」
目の前に妖怪ククちゃんが現れた。
「???なんでっ?!」
そしてわたしの顔に爪を食い込ませた。
なんということだ。
ククちゃんはひっそりとベッドの下に身を隠していたのだ!

妖怪ククちゃんめ!!


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