ねこの、実験(いや、検証)をしたことがある。
それは、まだ豆柴ももちゃんが我が家に来る数年前のことだが。
「うちの5匹のねこ達は、それぞれの名前を認識しているのか?」というテーマ。
呼べば反応しているので、分かっていると思うのだけど…。
5匹もいると、わちゃわちゃして分かりにくい。
みんな適当に返事をしたり寄って来たりしているのではないか?という疑念があったからだ。
みんながそれぞれの寝床でくつろいでいる、静かなお昼寝タイムに検証は行われた。
わたしは、あまり入ることのないみのちゃんの部屋にそっと入って、陣取る。(注:現在は毎晩そこで寝ている…)
そして、そこから1匹づつ名前を呼んでみる、というやり方。
まず、年長のちびちゃん。
いつもの呼び方で「ちーー。ちーちゃーん。」
ポイントは大きな声で呼ばないこと。大きな声を出したら、びっくりしてみんなが寄ってくる可能性があるからだ。
「ちびちゃんに用事があるのよ~」、という気持ちで呼びかける。
「ちーちゃーん。」
…すぐには来ないが、1分くらいして静かにちびちゃんは現れた。
ちびちゃんの小さな頭蓋骨をわしづかみして撫でてやる。
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次は、グーグー。
いつもの呼び方で「グーー、グーー。」
来ない。
「グーー。」
来ない。
「グーーー。」
…来た。
寝ぼけた顔で、のそのそ歩いて来たのだ。
入り口でいぶかしげにこっちを見ている…。
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お次はククちゃん。
「ククー、ククー。」(呼びにくい名前だ…)
ギギギェ~と小さくわめきながらやってきた。美味しいものをくれると思ったか。
次はタン子ちゃん。
「ターン、ターン、タン子ちゃーん。」
来た来た。
さすが「呼べばすぐ来る乳を吸う」タン子ちゃんだ。(今だにわたしの手の皮を吸う赤ん坊)
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最後は末っ子イッチ。
「イーーー、イーーー!」(イ・ビョンホン?)
反応が1番いいのがイッチ。
呼んだら飛ぶように走って寄ってくる。
そして「ニャーン!ニャーン!」とお返事もすばらしい。
お気づきだろうか…。
イッチは、早くからわたしのそばに来ていたのである。
イッチは、そういう子。
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結果。
ねこ達は、それぞれの名前を認識している、と確証した。
「名前」という概念はないだろうが、わたし達の声であらゆる事を理解しているようだ。
すばらしい。
あと、わかったのは…ねこは呼んでもすぐには来ない。(グーグーなんか3分以上かかったし)
また普段の生活で、呼ばれてるのはわかっているが来ない場合もある、ということだ。
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