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マウントをとられる自分

猫のこと・犬のこと

 ももちゃんは毎夜、みのちゃんのベッドで一緒に眠る。

朝、ももちゃんの様子を覗いてみると、みのちゃんの足元で寝ている。掛毛布の上なので温かいのだろう…気持ちよさそうにビヨ~ンと伸びている。

お腹を撫でてあげたら薄目を開けるが…。みのちゃんが布団から出るまで起きるつもりはないらしい。

みのちゃんが夜勤でいない時などは、わたしのベッドで眠る時もある。

先日、みのちゃんに「ももと一緒に寝たよ。わたしの顔の横で寝てた。」と報告した。すると、「みのと寝る時、ももは顔の横には来ない…」と言う。あら、そうなの?

なんでも主従関係があると犬は飼い主の足元で眠るらしい…。だからももちゃんはわたしのことを「下に見ている」とみのちゃんは言うのだ。くやしい。また意地悪を言われた。

…でもまあ、仕方がない。わたしは躾もしないし、遊んでもやらないもの。ただ毎回ごはんを用意してあとは「かわいい」と見守っているだけだもの。ちょうだいと言われたらおやつもあげる。甘々な「おばあちゃん」なのだ。だって親(飼い主)はみのちゃんだという最初の決め事がある。

ももちゃんと散歩に行けば、わたしの歩きが遅くて「もも~!待ってぇ~」と言うと、ももちゃんは「仕方がないなあ」という顔で振り返ってこっちを見ている。

わざと木の後ろに隠れたりしたら「あれ?ばあばどこ行った?」と、一応心配もしてくれる。

ちなみにみのちゃんがわざと隠れたら、首を伸ばして走り回って必死で探す。「クゥ~ン…」と鼻を鳴らして、とても不安な表情で…。

昨夜も、みのちゃんが夜勤になったのだ。ももちゃんはママがいなくて寂しい。

わたしはいつも、寝る部屋のドアを閉めるけれど(妖怪ねこに襲われるから)、ももちゃんが出入りすると思って、開けたままにしておいた。

朝方に気がつくと、やはりももちゃんはわたしの顔の横で寝ていた。顔を撫でてやったら気持ち良さげにしている。

入り口のドアのところでは、ねこ達がわたしの様子をうかがっていて、わたしが起きたと気づいたねこの数匹が、そ~っとわたしに近づこうとすると…ももちゃんがパッと起きて、わたしのお腹をドカドカ踏み越えて蹴散らした。テリトリーを守ろうと。

みのちゃんが言ってたな…。「みのの身体の上をドカドカ歩いたりもしない」ってね。基本的にももの目線がみのちゃんより上になることがないのだ。

ももちゃんにとってわたしは「頼りにならないけど言うことを聞いてくれるから好き」くらいの存在なんだろうな…。本当に見透かされていると思うし、よく理解っているわ。

ふと思った。

わたしは人間関係においてもマウントをとられやすいタイプかもしれない。

職場などでは、上から目線で一方的に話をされることが多く、「聞き上手」だと言われることもままあった。相づちを打ったりするのが上手いのかもしれなかった。

でも、わたしは話を聞きながらどういう考えの人間かを見定めている。だから、心の中では反感を持つことが多い。共感を持てればいいけれど…自分は偉い凄いとマウンティングする時点でがっかりな人だ。一方的に自分の話や自慢ばかりする人は、優越感でいっぱいなことだろう。本当は逆に劣等感があるのだろう。

我慢が多くて、職場の人間関係ではそれがしんどかったなあ。

ももちゃんやねこ達に踏んづけられる方がよっぽどマシだ。

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