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主婦とコンビニ

わたしのこと

 おうちの窓越しから、向こうの交差点のローソンを眺め見る。

24時間こうこうと明かりを消さないコンビニを見ると、安心感がある。

…と言ってもしょっちゅう利用するわけではない。買い忘れた調味料や、切らした牛乳を買いに走ったり、おやつを買ったり、コピー機を使ったり。ちょっと便利に使う場所。

わたしが40代の頃、近所に50代の先輩主婦がいて。

何気にわたしが「コンビニに行く」と言ったら、「アナタ!コンビニに行くの⁈」と目を丸くされたことを思い出す。

「一日中台所に立っているわ」と豪語する彼女にとって、コンビニなんてものは(身体に悪そうなお弁当やスウィーツが並んでいるお店、そして単価が高く不経済…)という悪のレッテルを貼ったお店に違いなかった。そこにわたしが行くと言うのだから、一瞬で軽蔑のまなざしになったのが感じ取れた。

もうそこで「支払いものが」とか「コピーを…」などと言ったところで、言い訳になってしまう空気感に「しまった…」と思ったわたしだった。

彼女はストイックに健康を重視していて、センス良く素敵な暮らしぶりに学ぶ所も多かった。

けれど、年齢が離れているせいか年下のわたしは、圧を感じ息苦しい窮屈な思いがするのだった。そして自分が劣っている気持ちになる…そして怖い。それでも気に入られている感はあって…「愛」を感じるのだけど、逃げ出したい気持ちになる。…自分の従順な性格も悪いのだろう。

そんな彼女とは15年ほど(長い!)の付き合いだった。別れの時が来た時はとても気持ちが軽くなった。

それが今でも、コンビニに足を運ぶ時(見られてるんじゃないか)と、恐怖がよみがえる。…のはトラウマか?ふふふ、笑っちゃう。なぁんにも怖い事ないのにね…なぜ怖いんだろう。

こんなわたしなので、田舎の人間関係のしがらみ(逃れられない束縛、心の葛藤)には、とうてい耐えられない事だろう。若い頃はなおさらだったわね。離れていて良かった。

 甘えん坊タン子がお風呂で「来て~来て~」と呼んでいる。

個室で抱っこされてご満悦タン子。ヒグチユウコさんの描くねこみたい。

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