スポンサーリンク

35年目の夫婦

家族のこと

 わたしの子どもはふたりとも30代になって、すっかり大人になった。

長男は東京で家庭を持っている。

娘(みのちゃん)は、ここを拠点としてどこかに行ってしまう時期もあるが、現在は同居している。

子どもが子どもだった頃のような「家族団らん」は、わが家にはもうない。

パパはどう思っているか知らないが、わたしとしては「その方が気が楽だ」と、今は思っている。

だって、ごはんも皆が揃うのを気にせず各々食べてもらう方が合理的で楽なのだ。

テレビを観るのも観ないのもそれぞれ。

そして自由奔放のみのちゃんと、型にはまったようなパパとの会話は成立しない。

わたしは、どちらの考えもわかるのだが、その間に入って気持ちの通訳をするのは面倒だと感じている。

パパは仕事を第一に考える昭和の考えの人で、家庭のことに関してはずっと受け身であった。

自分は働いて家庭を守っている、というシンプルかつ包み込むようなスタイルだ。

性格からして何か楽しいことを提供してくれるタイプでは、元々ない。

…楽しいことは「他力本願」なのだ。

 

 現在になって、パパは何が楽しいのだろう…と思う。

今ももちろん、家庭をしょっていることをモチベーションとして仕事をしてくれているのだろうけれど。

休みの日は、パパも楽しめるように一応考えたりはするのだけれど。

買い物して食事して…それくらいしか、楽しいことを提供できないのが心苦しい。

わたしといてもつまらないと思っているのが、手に取るようにわかる。

でもパパにとって何が楽しいのかは、わからない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました