お誕生日のプレゼント

　45年前のきょう、10月3日。

中１の時、初めて「誕生日プレゼント」を友達にあげた。

事前にプレゼントをお店で買って用意する、ということが初めてで…緊張した記憶がある。

家族で市街地に買い物に行った際、わたしが「みえこちゃんに誕生日のプレゼントを買いたい」と言ったのだと思う。

当時みえこちゃんとは、中学に入学した春に出会ったばかり。

小学校の友達とは違い、初めて好感を持った「友達」であった。

　プレゼントを用意するのは初めてなので、母が意気揚々と率先して選んでくれたのを覚えている。

母はすぐに「これにしいや」と、女の子のお人形を手に取った。

ワゴンにたくさん並べてあったからセール品のようだった。

それでも、まあまあ可愛いとわたしも思ったし、母に買ってもらうのだから「それにする」と決めたのだった。

…しかしながら。

わたしはお人形が好きだけれど、みえこちゃんはどうだろう…。

わたしは中学生になっても「ままごと」をしていたし、赤ちゃん人形を買ってもらって「麻衣ちゃん」などと名付けて、着せ替えをしたりして遊んでいたけれど。（一人遊びが多かったので…）

しかしながら、みえこちゃんは日常的に、近くのリアルな幼い男の子の面倒を見る「おねえさん」であった（よく子守をしていたようだった）。

なので13歳で「お人形」は、ちょっと幼なすぎないか？と不安になったのだ。

それと、幼稚な自分をさらけ出したようで恥ずかしい気持ちにも…なった。

まあでも…みえこちゃんが持っているであろう、ぬいぐるみなどの仲間に入れてもらい、飾ってもらえれば…という気持ちでプレゼントを渡したことだった。

なのでわたしは、次にプレゼントをあげる時は「自分で探して決めよう」と、心に誓った。

なんだか恥ずかしいプレゼントデビューの思い出…。

きょう58歳になったみえこちゃんは、今でも親友をしてくれている。

その後のわたしが、どんなプレゼントを贈ったのか（贈らなかったのか？？）記憶にないけれど…。

お誕生日おめでとう。

　先日、みのちゃんに「知り合いの子供の誕生日プレゼントを選んで欲しい」と、頼まれたことがあった。

わたしにしてみたら知らない子である。みのちゃんは「3歳くらい」なんていい加減なことを言っている。人間の子供に興味がないらしい。

一応写真を見せてもらい雰囲気を確認したら、つかまり立ちをしていて1歳の誕生日を迎える女児であった…。

そんなお願いを車中で聞いて「ええ～？」と困惑しているところ、ひとり商業施設に降ろされた。

最初に入ったお店に、ミッフィーちゃんコーナーがあった。

「おお！ミッフィー！…ミッフィーちゃんがいいわ！」

1歳女児はともかく、ママ受けはいいはず。

ピンクの大きいミッフィーちゃんに決めた。⤵　即決だ。

ミッフィーで正解だったようだ。