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わたしには荒ぶる柴犬

猫のこと・犬のこと

 久しぶりに、ももちゃんの朝散歩に同行する。

歩けば暑くなると思い、上着を軽めのパーカーにしたら…きょうは思いのほか寒かった。

車から降りると冷たい風がピュ~。しまったしまった…と思わずフードを被る。

公園内には小高い山がある。ももちゃんは山歩きが好きなのだ。

リードをいっぱいに伸ばして、山道を軽快に進んで行くももちゃん。

どんどん前を歩いていても、時折チラッと振り返りみのちゃんを見る。「確認、よし」とばかりに。

みのちゃんは途中でこっそり「代わって」と、わたしにリードを渡し、ももちゃんに気付かれないように木の陰にそっと隠れた。

調子よく歩いているももちゃんが、チラッと振り向くとリードを持っているのがわたしで、みのちゃんがいないことに気付く。あ~れ~?

足を止めて遠く後ろを見渡しても、みのちゃんはどこにも見当たらない。どこに行った?ええっ?…ももちゃんは困った顔で来た道を早足で戻り、みのちゃんを探す。

みのちゃんは木陰から、その様子をほくそ笑んで見るのが楽しい。

ももちゃんが隠れているみのちゃんを見つけると、ふたりは抱き合って再会を喜んでいる。毎回毎回茶番だが、みのちゃんがいなくなったら探すという訓練でもあろう。

「わたしも隠れてみる」とみのちゃんに言う。

3人で調子よく歩いている途中で、スッと横の木陰にしゃがんで隠れた。

どんどんふたりは遠ざかって行く…。このまま置いて行かれるのだろうか…。

10メートルくらい行ってしまったところでふたりは立ち止まり、ももちゃんが後ろを向いている。「ばーばがいないねえ」などと話し合っているようだ。

そしてももちゃんは、後戻りしてわたしを探し始めた。

しゃがんでいるわたしを見つけたももちゃんは、「あっ!」と言う顔をして、次にうれしいような怒ったような様子で「ガルルガルル」と嚙みついて来た。

太ももの内側を甘嚙みされて「イタイイタイ」とわめくと、今度は手袋を咥え取って、「殺してやる」ぐらいな勢いで振り回すのだった。

荒ぶる柴犬は、「なんでいなくなるねん!ちゃんとついて来いやあ!」と言っているようだった。

…それでも探してくれてうれしい。

みのちゃんは、「そんなに心配してなかった、仕方なしや」と言った。意地悪だ。

 話変わって。

浜省ライブの事前お知らせメールが、今日のお昼にやっと!来た。

うれしい!

夢が現実になった瞬間は、目の前のぼやけた景色が、パッと鮮明になった感じ。

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