スポンサーリンク

歯医者さんと地震の思い出

暮らしのこと

 きょうは歯科治療の日。

定期健診の際、治療箇所がひとつ見つかったので治療中。

年末に最初の治療を受けた時は、何か食べる度「ズッキーン」と痛みが走ってびっくりしたが、その後は痛みは無くなった。

きょうで3回目の治療…あと2回くらいはかかりそうだ。

治療は、相変わらず工事現場のように「チュイ~ンチュイチュイ~ン、ガガガガガ」と掘り削られたり?薬を入れられたり?型を取ったり…だけれど。

わたしには実際どんなことをされているのかは見ることはできない。ただただ終わるのを待つだけ、「されるがまま」とはこの事だ。「はい、きょうはこれで終わりです…」と、イスが自動で低くなるとホッとする。

そういえば…この歯医者さんの建物は白くて可愛らしい洋館なのだけれど、元々は昔「ケーキ屋さん」として建てられたもの。製造所もあったのでわりと大きな建物だ。

 1995年1月17日に大きな地震があった。28年前だ。

家の中はめちゃくちゃになったけれど家族にケガ等は無く、ただ断水やガスが止まり生活が困難になった。パパは職場を失った。

そんな中、スーパー(今のいつものスーパー)に自転車で買い出しに行ってみたら、欲しい物は買うことができない一方で、レジは長蛇の列…。ベーカリーなど専門店は閉まったまま。店内は音楽もなく暗い雰囲気で、空気がガラリと変わってしまっていた。

仕方がないので帰り道、その白い建物のケーキ屋さんに入り「これと、これと…」とケーキを選んだのだけど…。とても不思議な気分だったのを覚えている。水などの当たり前の物は手に入らないのに、こんな華美で贅沢な物は手に入るのが…。

ケーキ屋さんはきっと「こんな時だからこそ」と、商品は少ないが店を開けていたのだと思うが。

そのような地震の記憶はどれも断片的で…だけども昨日のことのように鮮明でもある。

また同時にインフルエンザに家族全員罹ったので、記憶がない部分も多々あるのだった。

当時30歳と若かったので、あのわが家の苦難をひょうひょうと乗り越えることができたんじゃないかな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました