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陸奥A子と寒天のはなし

食のこと

 わたしの宝物の陸奥A子さんの単行本。その中の作品「樫の木陰でお昼寝すれば」。

10代…「りぼん」は発売日が楽しみだったわね。月初めの2日だっけ?(2月号だけはお正月だから月末なんだよね!)

漫画家先生たちは、ちゃあんと春には春の、夏には夏の、季節に合わせたストーリーを描いてくださる。

この「樫の木陰でお昼寝すれば」は、理沙ちゃんという少女の夏休みのお話。

陸奥A子さんの描くお話は、いつも『ほんのちょっとした出来事』であり、奇想天外で現実離れした面白みは無いかもしれない…。でも、A子さんの描く日常は、わたしの「憧れ」「理想」の世界だった。

お洋服、小物、お部屋のインテリア、全てが大好き。男の子のTシャツが「ぞうのババール」だったり、読んでいる本が「ブラックジャック」だったり。そんな些細なアイテムも見逃せない。40年以上経った今でも、その世界は現在進行形で「可愛い」と思える。

理沙ちゃんが、おかあさんから「カンテンできたわよ-、たくさんこしらえたからおばあちゃんに持って行ってあげたらいいわ」と、カンテンを持たされる場面がある。カンテンとは寒天だ。絵を見たところあの透明でシンプルな…。

子どもながらに思ったですよ。「カンテン?地味なデザートだなあ」と。でも理沙ちゃんがミッキーマウスのスプーンで「うん、冷たくておいしい」と食べると、わたしも食べたくなる。

花柄のハンカチーフに包んでカンテンのおすそ分けを持って、わたしも行きたい…そこには好きな男の子が。…これが陸奥A子マジックだと言えよう。

そんなこんなで…?毎年作る寒天よ。

寒天は、食物繊維が豊富なのよ。近頃はパウダーがあるから超簡単。

ノン砂糖のわたしの寒天は、あんみつに。

あんみつ、好きだなあ…。

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