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わたしとお弁当①

食のこと

 お弁当が好きだ。

わたしが3~4才の頃か、ふたつ上の兄が遠足に行くので母がお弁当を作ったようだ。

家にいるわたしにも、そのような物を与えられた。

黒い海苔と、赤いチェリー(缶詰)の色のコントラストの記憶がはっきりと残っている。

子供心ながら「きれい」と感じたのだと思う。

「おべんとう、すき」とわたしの脳に刻まれたその時の記憶が、わたしのお弁当好きのルーツとなっている。

またその後、赤いウインナーや薄焼き玉子を巻いたおにぎりも、わたしのお気に入りのアイテムになった。

いつもリカちゃん人形と遊んでいたので「きれい」とか「かわいい」を、同じようにお弁当の中に見出したのではないだろうか。

不二家のペコちゃんキャンディー(棒付き)のカラフルさも大好きだったので、同じようなわくわく感を感じたのではないだろうか。

 今でもわたしの作るお弁当には、しょっちゅう赤いウインナーと玉子焼きが入る。

メインはハンバーグやエビフライ、コロッケや紅鮭…など日替わりで変わるけれども、いつも代わり映えのしないお弁当である。

これを自分では「かわいい」と思っているので、キャラ弁などとは無縁なわたしのお弁当。

代わり映えのしないお弁当だけれども、飽きることなく好き。

なのでまたいつか、お弁当の話をしようと思う。

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