久しぶりに、ももちゃんの朝散歩に同行する。
歩けば暑くなると思い、上着を軽めのパーカーにしたら…きょうは思いのほか寒かった。
車から降りると冷たい風がピュ~。しまったしまった…と思わずフードを被る。
公園内には小高い山がある。ももちゃんは山歩きが好きなのだ。
リードをいっぱいに伸ばして、山道を軽快に進んで行くももちゃん。
どんどん前を歩いていても、時折チラッと振り返りみのちゃんを見る。「確認、よし」とばかりに。
みのちゃんは途中でこっそり「代わって」と、わたしにリードを渡し、ももちゃんに気付かれないように木の陰にそっと隠れた。
調子よく歩いているももちゃんが、チラッと振り向くとリードを持っているのがわたしで、みのちゃんがいないことに気付く。あ~れ~?
足を止めて遠く後ろを見渡しても、みのちゃんはどこにも見当たらない。どこに行った?ええっ?…ももちゃんは困った顔で来た道を早足で戻り、みのちゃんを探す。
みのちゃんは木陰から、その様子をほくそ笑んで見るのが楽しい。
ももちゃんが隠れているみのちゃんを見つけると、ふたりは抱き合って再会を喜んでいる。毎回毎回茶番だが、みのちゃんがいなくなったら探すという訓練でもあろう。
![](https://neko-no-jimusho.com/wp-content/uploads/2022/12/9790aa864419a17c8abbe260c91e24c2.png)
「わたしも隠れてみる」とみのちゃんに言う。
3人で調子よく歩いている途中で、スッと横の木陰にしゃがんで隠れた。
どんどんふたりは遠ざかって行く…。このまま置いて行かれるのだろうか…。
10メートルくらい行ってしまったところでふたりは立ち止まり、ももちゃんが後ろを向いている。「ばーばがいないねえ」などと話し合っているようだ。
そしてももちゃんは、後戻りしてわたしを探し始めた。
しゃがんでいるわたしを見つけたももちゃんは、「あっ!」と言う顔をして、次にうれしいような怒ったような様子で「ガルルガルル」と嚙みついて来た。
太ももの内側を甘嚙みされて「イタイイタイ」とわめくと、今度は手袋を咥え取って、「殺してやる」ぐらいな勢いで振り回すのだった。
荒ぶる柴犬は、「なんでいなくなるねん!ちゃんとついて来いやあ!」と言っているようだった。
![](https://neko-no-jimusho.com/wp-content/uploads/2022/12/b41daad2a32898a5d07bac6d358fc1b9-1.png)
…それでも探してくれてうれしい。
みのちゃんは、「そんなに心配してなかった、仕方なしや」と言った。意地悪だ。
話変わって。
浜省ライブの事前お知らせメールが、今日のお昼にやっと!来た。
うれしい!
夢が現実になった瞬間は、目の前のぼやけた景色が、パッと鮮明になった感じ。
コメント