わたしとみほちゃんの高校時代の話。高3の頃かな。
3時間目と4時間目がぶっ続けで「体育」の日はうれしい。「体育の授業」といえば、バレーボールの試合ばかりだったから。私たちにとっては楽しい遊びの時間よ。
体育館の更衣室で、わたしは早弁をするのがお決まりだ(えっ)。
スヌーピーの絵がついた小さなタッパー、母が作ってくれた簡単なお弁当。着替えを入れる棚に置いて立ったまま食べる。だって朝食なし(ギリギリまで眠る)で、お腹が空いてるんだもの。
隣で着替えるみほちゃんが「あ~ん」と大きな口を開けるので、お箸で放り込む。そんなこんなであっという間に食べ終える(…)。
わたし達のバレーボールは上手くも下手でもなく、ただただワーワーキャーキャー楽しい。審判をする体育教師は時々指導はするけれど、それでいいって感じだった(と思う)。
女子、男子と別れての授業なので、自分のチームが試合じゃない時は、仕切りのネット越しに隣のコートの男子バレーを観る。(現在の)パパもいるし、そっちを観る方が面白いから(こらこら…と時折注意されつつも)。
お昼休みになると、学校近くに住むみほちゃんはお昼を食べに一旦家に帰る(…なんて自由!)。でも時々、一緒に学校前のお店でポテトチップスを買ったり、お好み焼き屋さんに行ったりも。
ある日、思いつきで教室に電熱器と鍋を持ち込み、袋ラーメンを作って食べたら(誰が用意したの)…パパの双子兄に「電熱器はいけない」と注意された。それは、双子兄が生徒会長だったから。
何をするにもみほちゃんと気が合い、行動を共にした(ろくな行動ではないにしても)。
班分け、チーム分けがあると、誰かに代わってもらって一緒になる。席替えも、横隣りか前後ろになるように心掛けた。理由はただひとつ「一緒にいると楽しいから」で「そのために近くにいないと不便だから」だ。周りもそれを承知していたようだ(たぶん…)。
わたしがある時、教室でお菓子を食べながら「あの双子みたいに、わたしらも双子になろうよ」と言ってみた。髪型も一緒だし、いいじゃん。当時ベリーショートのふたり。
みほちゃんは、なにやらさささっと「誓約書」みたいなのを作って「ここに血判を押して?」と言う。「血ィ出すの…」とひるむと、「そうよ」なんて言う。なんとか指のささくれをちぎって血を出して、お互いの親指の血判を押した。…だからってどうなったわけでもないけれど。
またある時、わたしが街に出た時に買った「食いつきがっちゃん棒」を学校に持参した事がある(えっ何それ)。
商店街のおもちゃ屋さんの店頭に置いてあった「食いつきがっちゃん棒」は、当時人気だったDr.スランプアラレちゃんの、「がっちゃん」というキャラクターの、いわゆるハンドキャッチャーだ。
がっちゃんは何でも食べつくすキャラなので、棒の先に口がパクパクするがっちゃんが付いていて、なんとも可愛いでないの。ハンドキャッチャーだから便利(何に)。
そんな「食いつきがっちゃん棒」、みほちゃんに見せたら案の定…気に入って。しまいには「ちょうだいよう」と言われて…あげたのか、あげなかったのか…記憶が定かでないのよね。
ただ、みほちゃんが「食いつきがっちゃん棒」を手に持って小道を走っている姿が…脳裏に焼き付いている…。
![](https://neko-no-jimusho.com/wp-content/uploads/2023/11/12f7bf9530ba91f0435e863ad1a47287.png)
無邪気な(?)高校生だったあの頃。
その後、みほちゃんは保育士を目指して短大に。わたしは働きながらデザイン学校に。
別々の道を歩む。
コメント
悪ことしのみほちゃんデス💧 ガッチャン棒は確かにうちでお泊まりしてました😅💓