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『ドキュメンタリー』を観る

本・映画・テレビ

 テレビの録画リストがいっぱいになると定期的に消去して容量を確保。その際に、特にお気に入りの番組はDVDに焼いて保存している。

浜田省吾のテレビ出演なんて滅多にないのだから…!『SОNGS』なんてのは、“お宝”扱いだ。

沢村貞子さんの献立を飯島奈美さんが料理する『365日の献立表』は、貴重…。(現在も進行中。)

或いは、2016年に録画した『人生フルーツ』というドキュメンタリー。

…津端修一さんと英子さん夫妻をご存知だろうか。

わたしは、本屋さんでこの夫妻の書籍(年老いた建築家夫婦の、日々の暮らしぶりの本)を、よく見かけていた。それで興味を持って…たまたま録画したドキュメンタリー番組(1時間31分)である。

東海テレビ放送が制作したこの番組は、様々な賞を受賞した後翌年には劇場公開もされたそう。なので「録画しておいて良かった」と思える番組。お気に入りの本を読み返すように…繰り返し観る。

「人生フルーツ」の津端修一さんは当時90歳で、ドキュメンタリー撮影中のある日突然「死」を迎える。亡骸に寄り添う英子さん(当時87歳)の姿を包み隠さずカメラに写す…それは息を吞む静寂なシーンとなっている。

ふたりの暮らしぶりはとうてい真似できないけれど…生活(人生)の基本のようなものを教えられる。

 先日、『NHKスペシャル Last Days 坂本龍一最後の日々』の再放送を録画しておいたのを観た。

この番組も、国際コンクールの“ローズ・ドールのアート部門”で最優秀作品賞に選ばれたとある…だけに映像がとても美しい。

坂本龍一の音楽はもとより、構成、色彩、語り(田中泯)…が坂本龍一という人を表現していた。それは“音を少しも外さないぞ”的な…坂本龍一へのリスペクトが感じられる映像だった。家族の資料提供があってこそ、だったが。

一方で、わたしが食い入るように見たのは、坂本龍一の住まいの中のあらゆるプロダクト、家具、普段着、眼鏡、ねこのぬいぐるみ、そして食事などの生活ぶり(わたしの着眼点はいつもこんなところ…)。どれも本人のお気に入りなのだろうと推測する。着ていた袢纏(はんてん)もね…似合っていて素敵。[朝食、どら焼き、みかん、ご飯、キムチ、納豆、これだけあれば幸せ]と記したメモ。それらは紛れもなく「生」であった。

そして「死」を迎える。

彼の指は最期まで奏でていた…。

一切の物を持たない、何も感じない、何の音もない…「死」。

あらゆる先人はどう「死」と向き合い、どのように人生を締めくくったのか。

始末の付け方。わたしは?

還暦を過ぎて…何かにつけて「死」を意識するようになった。

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