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終わりは、始まり

家族のこと

 11月24日(月)

「ももの物は全部、処分してええで」とみのちゃんが言う。

そうね。忌々(いまいま)しい薬の数々や、健康フードは「こんなものー!」と真っ先に処分したわ。

でも…可愛いおもちゃ・洋服をはじめ、車の中のお散歩グッズを目の前にすると…処分はとても辛い。ひとつひとつ手に取ると、ももちゃんの姿が思い返される…。ピンクの腹巻にも匂いや毛が付いているんじゃないの?

みのちゃん自身は、ももの“本体”に執着があり、「可愛い耳が欲しい…」なんて言って、もう少しでハサミでちょん切るところだったけれど…物に執着はない様子。

首輪までも「要らない」と言う。そうなの…?と、処分作業担当のわたしはしょんぼり。作業中、これこそ“やましたひでこ氏の提唱『断捨離』”だなぁ…と思うのだった。(執着を)断つ、捨てる、離れる…。それは痛みを伴う作業だった。

45L袋5つ分にもなった。

 11月25日(火)燃えるゴミの日。

 普段は「パパ、ゴミ捨てて来てぇ~」なんて言ってるけど、今回のそれらはわたしの手で運んだ。ももの事は最後まできちんとしようと言う思い。

家の中のもも用品が、すっかり無くなった。が、台所の前や廊下…日向ぼっこの窓際…あちこちのスペースにももちゃんの姿・表情を感じる。…十分だ。あれこれ物が残っているとやはり辛すぎる。さくっと処分して良かった。(結局、首輪とリードは捨てられず…奥に仕舞ったけれど。)

 昨日、みのちゃんが「(映画の)国宝観に行く?」と誘ってくれた。「え?まだ上映やってるの?」

夏頃、…「国宝おもしろいらしいよ」と、みのちゃんに言ったけどシカトされたんだった。ももの世話の気分転換にひとりでも観に行ったら?って思ったのだけど。特大ヒットの『国宝』。

…「そうね、行こう行こう。気が紛れるかもしれないし。」

午後からお出かけ。久しぶりのふたりのお出かけ。これからまた新しい生活が始まるのだ。“終わりと始まり”は同時にやって来る。

映画前に、みのちゃんはユニクロでズボンを3本新調。ももちゃんと遊んでいて、かじられ破けてたのをやっと買い替えると言う。…一緒に見立ててあげた。

きっと前向きな気持ちでいるのだなぁ、と母として安心する。

国宝は3時間もの大作だ。東京の息子が「スクリーンで観た方がいいよ!」と言っていたので、ギリ映画館に行けて良かった。

映画後は夕食を食べて帰った。『おひつごはん』という和食のお店。

 11月26日(水)

 わたしの歯科検診の日。トボトボ歩いて行く。

まだ疲れが残っているのか常に眠い。…施術台の上で目隠しされると眠ってしまいそうだ。

歯と歯茎のおそうじ…きょうの歯科衛生士さんは強めだなあ、イタタタタ。と涙目になる。このところずっと涙目のわたしだ(ももロス半端ない)。

夜、ゆっくり眠ろう…とベッドで眠りかけて直ぐの事だった。

枕もとのスマホの電話が鳴った。発信は兄者(あにじゃ)からだった。でも、声は兄者ではなく息子のショウヘイだった。

1時間前の11時に兄者が亡くなった知らせだった。

大丈夫か、わたし。

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