先日、ちーこちゃんと「ふじきち」でランチを食べた。ちーこちゃんの仕事終わりに会う約束をしていたのだ。
玉子どんぶりと小さなおうどんのセット。寒いのでおうどんがおいしい。
食べ終わったちーこちゃんが「もう1個食べれる!」などと言うので、「1個って何を?」と聞くと、「このセットを!もう1個!」なんて笑かせる。(その後ミスタードーナツに移動)
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この「ふじきち」は、みのちゃんが頻繫にカレーうどんを食べに訪れるいつものお店。
実はみのちゃんには、もう1件カレーうどんを食べる店があって、「松月」というこちらもカレーうどんが美味しいと評判のお店なのだが。
先日、そっちの方へみのちゃんがひとりでカレーうどんを食べに行った時の話。
みのちゃんが暖簾をくぐってお店に入ると、いつものおばさんが「はい、いらっしゃい」とレジ横のカウンターにもたれかかって、みのの顔を見て「カレーうどん?」と言う。
「そう」と言って空いている席を見つけて座った。お客がいっぱいで混み時だったらしい。
厨房のおやっさんが出てきて、みのちゃんにお茶を出したり、他の器を下げたり忙しくしている。
あれ?ホール係のおばさんは?というと、さっき同様カウンターにもたれかかったまま「いらっしゃい」だの「お茶ね」だの、口ばかりで動こうとしない。
観察していると、どうやらおばさんはどこか悪くしていて、その場から動けないようだ。
だから普段は厨房にいるおやっさんが出てきて、あれもこれもしているのだ。
忙しいおやっさんが、あたふたカレーうどんを運んできた。
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みのちゃんが「レンゲください」と言うと、おばさんが「レンゲね…」と動こうとするが…なかなか歩けない様子。
仕方がないのでみのちゃんが立って取りに行く。
おばさんが「そっちの…左」などとレンゲの在処をみのちゃんに指示する。
店はお昼時。お客でいっぱいなので、おばさんもお茶運びに動こうとするが、そこからそこまでの2メートルを歩くのにどんだけ時間かけるねん!というスローモーさなので、思わず「代わりに働こうかなっ!」とイライラと思ったらしい。挙句の果てにはお客に寄りかかって歩いていた…と。
みのちゃんはカレーうどんを食べ終わった後、お盆を厨房まで運ぶ羽目になった。知らない人のお盆まで下げさせられた。…という話を、おもしろおかしく聞いたのだった。
そんな話を聞いて、わたしも足腰が痛いので動けないのは仕方がないと思うし、動ける元気な人が動けばいいのよ…とも思う。でもまた、どうして無理して出勤しているのだろう…。おやっさんのお母さんなのかな。ホール係募集してたら、ちーこちゃんに勧めようかな…ちーこちゃんはチャカチャカしているから得意に違いない。…などと考えあぐねた。
みのちゃんは、「そんなことより、みのの顔を見てカレーうどんと決めつけないで欲しい」とおばさんへの文句を言っていた。いつもカレーうどんなのに。
そして、「ずっと前に居た、頭カツラのおばさんの接客が1番良かった」などと接客の持論を述べていた。
あのおばさん(おばあさん)はどこに行ったのだろうか、もうこの世にいないのだろうか。
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