つづき。
晩ごはんはフードコートでサクッと済ませた。
前回11月の「ガリレオ 沈黙のパレード」をレイトショーで観た時と同じメニュー…代り映えのない母娘である。ピノキオのナポリタンとカレーライス、ケンタッキーのチキン1本ずつ、デザートにソフトクリーム。
あ、ちなみにパパには、昨日から仕込んでおいた「おでん」と「塩鮭」を用意しておいた。
映画館のロビーに行くと、徐々に人が増えてきて…売店には行列が、あっという間にできた。トイレの心配をしている人が多い…3時間半もの映画だから。
客層は20代の若い人が多いように思う。レイトショーなので小さな子どもはいないし、また年寄りもいなかった。
もしかしたら…この若い人達は年代的に「タイタニック」を観たことがないのかもしれないな。へぇ…新鮮な気持ちで観られるなんて、なんだかうらやましい。
何度も観ているみのちゃんに「どのシーンが好き?」と聞くと「人が落ちて甲板のヘリにカーンと当たるところ」などと言う。…そう、わたし達は大きなスクリーンで3Dの「映像」を楽しみにして来たのだ。
席に着くとやはり満席状態(感染対策の空席はあるが)。最前列まで埋まるなんて滅多にないことだ…きょうは月曜日だよ?みんな帰ったら12時過ぎるよ?
3Dの映像は、字幕が浮き出るのが奇妙な感じだった。
海底の様子や、船の上の景色などが立体的になると臨場感増し増しになったが、人物が出てくると違和感を感じた。過去に「13日の金曜日」「アリスinワンダーランド」を3Dで観た時、わたしの感想は「2Dでも良い」だったのを思い出した。
それでも大きなスクリーンでの「豪華なタイタニック号」は迫力があった。
音響も立体的で迫力があった。
実際の事故では、氷山にぶち当たってから沈没するまで1時間20分だったそうだが、そのリアルタイムをスクリーン越しに体感することができた気がする。それはパニックに次ぐパニック、地獄絵図…。大きな船体の上で、うじゃうじゃした小さな虫の集まりのように右往左往する人々…。数少ないボートしか逃げ場はないのだ。
ラストの方になると、周りからしゅんしゅん言うのが聞こえてきた。え?泣いてるの?ああ…やっぱり初めて観る人は泣いちゃうラブストーリーだったっけ。
だけど、わたし達の目線は違った。
3Dの中に入ったみのちゃんは、ジャックとローズのように最後まで生き延びようとしただろうし、わたしは早々に諦めて船室のベッドに横たわる人の妄想をしていた。
帰りの車で、みのちゃんも自分の妄想を聞かせてくれた。
「ももを連れて逃げたけど、どうしても無理やった…ももはどうしても死ぬねん…」なんて悲しそうに言う。
ええ⁈タイタニックに!ももちゃんと乗り込んでたとは…!
…その結果は悲しいのでわたしの妄想では生き残る設定にしておくわね。
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帰宅したのは12時前だった。
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