世の中は…ゴールデンなウイークらしい。
従ってわたしは…引きこもりウイークだ。そして読書の春。…いやいや、もう初夏か。
先日の4月25日、銀色さんのつれづれノート㊺が発売だった。今回のタイトルは「ひとりの道をひた走る」だ。そそられる…読むのが楽しみ~。
でも、今は「京極堂シリーズ」(再読)だから。集中!
「姑獲鳥の夏」に続き、「魍魎の匣」上・中・下全てを読み終えたところ。「中」が難しくてなかなか進まなかった。…何日かかっただろう。
今朝「下」に入ったとたん、1日であっという間に読み終えた。やはりクライマックスは惹きつけられてスピードが出るのだ。
そもそも「京極堂シリーズ」に手を出してしまったのは、「魍魎の匣」の映画が配信されてて、それを観たのが発端なのだ。
堤真一がカッコよかったけれど、内容が「あれ?こんなだった?」と消化不良に陥った。映画と小説が綯(な)い交ぜになってしまった。それをほどきたい気持ち……。
何日もかけて読んだ小説は、やはり映画と違う箇所があって…奥が深かった。再読だというのにかなりの読解力が必要だった(わたしにとってはね)。
それにしても「魍魎の匣」は、いたるところに「匣・箱・ハコ」!――箱だらけのお話。いや、実際わたし達の周りは箱だらけなのだ。住む家もハコなら、この身体もハコなのだから。
そして犯人の男は「匣」に異常に取り憑かれている。理想的な箱詰め作業を懸命にしている。「みっちり…みっしり…」と言いながら。罪の意識がないから無邪気にも見える。なので面白いキャラクターだ。(面白い…そう、顔も白いのだ。)
なんだか取り憑かれそう…。
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わたしも「匣・箱・ハコ」が好き。つい収集してしまう。
お菓子の缶が大好きだし、捨てられる段ボールもデザインや形が気に入ると拾ってくる。
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お弁当箱もそうだ。「みっちり、みっしり」ごはんとおかずを詰めるのが好き。
![](https://neko-no-jimusho.com/wp-content/uploads/2024/04/DSC_0144-1024x512.jpg)
お弁当の本をたくさん持っているが、おかずの作り方などはどうでも良い。ただ写真集や図鑑を楽しむように、「みっちり詰められた箱」の数々を眺めている…わたしなのだ。
犯人、久保竣公(くぼしゅんこう)に「みっちり弁当」を作ってやったら喜ぶだろうか…。「もっともっと!」とぎゅうぎゅうにされるかもしれないな…。
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