スポンサーリンク

「魍魎の匣」とわたし

本・映画
DSC_0144

 世の中は…ゴールデンなウイークらしい。

従ってわたしは…引きこもりウイークだ。そして読書の春。…いやいや、もう初夏か。

先日の4月25日、銀色さんのつれづれノート㊺が発売だった。今回のタイトルは「ひとりの道をひた走る」だ。そそられる…読むのが楽しみ~。

でも、今は「京極堂シリーズ」(再読)だから。集中!

「姑獲鳥の夏」に続き、「魍魎の匣」上・中・下全てを読み終えたところ。「中」が難しくてなかなか進まなかった。…何日かかっただろう。

今朝「下」に入ったとたん、1日であっという間に読み終えた。やはりクライマックスは惹きつけられてスピードが出るのだ。

そもそも「京極堂シリーズ」に手を出してしまったのは、「魍魎の匣」の映画が配信されてて、それを観たのが発端なのだ。

堤真一がカッコよかったけれど、内容が「あれ?こんなだった?」と消化不良に陥った。映画と小説が綯(な)い交ぜになってしまった。それをほどきたい気持ち……。

何日もかけて読んだ小説は、やはり映画と違う箇所があって…奥が深かった。再読だというのにかなりの読解力が必要だった(わたしにとってはね)。

それにしても「魍魎の匣」は、いたるところに「匣・箱・ハコ」!――箱だらけのお話。いや、実際わたし達の周りは箱だらけなのだ。住む家もハコなら、この身体もハコなのだから。

そして犯人の男は「匣」に異常に取り憑かれている。理想的な箱詰め作業を懸命にしている。「みっちり…みっしり…」と言いながら。罪の意識がないから無邪気にも見える。なので面白いキャラクターだ。(面白い…そう、顔も白いのだ。)

なんだか取り憑かれそう…。

わたしも「匣・箱・ハコ」が好き。つい収集してしまう。

お菓子の缶が大好きだし、捨てられる段ボールもデザインや形が気に入ると拾ってくる。

お弁当箱もそうだ。「みっちり、みっしり」ごはんとおかずを詰めるのが好き。

DSC_0144

お弁当の本をたくさん持っているが、おかずの作り方などはどうでも良い。ただ写真集や図鑑を楽しむように、「みっちり詰められた箱」の数々を眺めている…わたしなのだ。

犯人、久保竣公(くぼしゅんこう)に「みっちり弁当」を作ってやったら喜ぶだろうか…。「もっともっと!」とぎゅうぎゅうにされるかもしれないな…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました